第124章 ついに来た8月… ~本陣痛編~ お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
2023年8月8日
AM4:03
陣痛の間隔が10分になったと言って
産婦人科に電話をすると奥さんが言っていたが
スマートフォンを持ったままで
そのまま固まっていて
一向に電話を掛ける様子も無かったから
「どうしたんだ?奥さん、
病院に、電話しないのか?」
「でも…、もう一回波が来てから、
本当に10分間隔か見てからにする…ッ」
AM4:13
「とりあえず、どうするのかの
あちら側の指示を仰いでみたらどうだ?
あっちもそれが仕事なんだし、
時間は24時間受付してるって書いてあるだろ?」
ネットで陣痛について検索したんだが
陣痛の開始時刻は夜に多く
特に…夜中の3時ごろからがピークで
統計データでも夜の18時から
朝の6時の時間帯が日中よりも3倍と言う
データがあるので…それから考えれば
綺麗に…そのデータ通り…なんだろうが
産婦人科に電話をするのに
時間が時間だから遠慮してるのか
奥さんが電話を渋ってる感じだったので
そんな事をやり取りしてる間に
次の陣痛の波が来てたみたいだが
奥さんの手からスマートフォンを取り上げると
「奥さんが電話をしないなら、俺がするが?」
「いやああっ、待って、自分でするぅうううっ。
自分で電話出来るから…貸してぇ…」
痛みの間は普通通りなので
俺が奪い取ったスマートフォンを
奥さんが奪い返して来て
諦めて電話をする事にしたようで
「もしもし?はい、すいません。
そちらで出産を予定している、
煉獄みくりと言います、
はい、初めてです。はい、予定日は明日です。
時間ですか…、今は、10分間隔なんですけど…」
奥さんの言ってる内容から
あっちが何を聞いてるか
何となく会話の流れから分かるが
「あ、はい…、全然…我慢できる感じです。
破水も…してません…、時間ですか?
家からなら、そちらまでは20分程度です…。
あ、そうですか。
はい、はい、わかりました。
じゃあ、そうさせて頂きます。
はい、ありがとうございました、失礼します」
ピッ…と終話ボタンを押して
奥さんが産婦人科の担当との話が済んだようで
「で、奥さん、あっちはどう言ってたんだ?」
「うん、初めてだから、慌てなくていいから
入院の荷物に忘れ物がないかもう一回確認して、
それから、破水してないんだったら
入浴してくれたらいいからって」