第123章 ついに来た８月…　～前駆陣痛編～　お相手：煉獄杏寿郎現パロ

お風呂にお湯張りをして
お湯張りを待ちながら
いつもの時間に電話が来るのを
センターラグの上でクッションに
もたれ掛って座りながら待ってたんだけど

いつもの時間を過ぎても…
杏寿郎からの定期連絡が無くて
先にお湯張りが終わってしまって

今日は忙しいの？ってLINEをしたけど
LINEは既読にならないままで
もしかして…何かあったのかなって

そう思ってたら…
いつもの時間から３０分位遅れて
杏寿郎が電話をして来てくれて

あのシェアハウスでは
夕飯の当番を決めてるみたいで
杏寿郎が男性の移住希望者と一緒に
夕飯の用意をしてる時に
その男性が包丁で指を切ってしまって
急遽病院を受診して
処置をして貰う事になったらしくて
それでバタバタしてて連絡出来なかったのだと

その緊急受診と言う感じの煽りで
公式から投稿されたショート動画が
ちょっとした番組側が
怪我をしろって言ってさせたんじゃないかって
やらせ疑惑みたいなのにSNS上で
発展してる…のだそうだが…

このリアリティショーは
あくまでも良くある感じの
恋愛リアリティショーじゃなくて
移住のリアリティショーだから
このリアリティショーの中での
男女８人のひと夏の共同生活は

リアルなカップルの蜜璃ちゃんと伊黒さん
スタッフとして入ってる不死川さんと
人気のあるインフルエンサーのみくりちゃんの
２組のカップルの様子が時々入ってるから

演技じゃないリアルな恋人同士が
メンバーの中に居る事で
他のメンバーの恋愛未満な人間関係も
触れ込みが移住だから
恋愛リアリティショー以上の
リアリティショーのリアルさを
演出する事が出来る部分もあるから

その辺りの受けを狙って
不死川さんが城ヶ崎さんと私を
同じ画角に入れたがる…のだろうけども…

『奥さんも…気になってると思うがな…』

「城ヶ崎さんの事？
もしかして女優さんだったりする？」

『いや、そのメンバー選考は
不死川がしてくれたからな。
俺にもそれを不死川が、
伏せてるって言う可能性はあるが』

実際の恋愛リアリティショーにも
誰かわからないが恋愛をしない
役割をするオオカミちゃんをしてる
メンバーが潜んでる
恋愛リアリティショーが若い子の中で
人気があるってどこかで見たから

スタッフ側として参加してる
杏寿郎も知らない内に
不死川さんが仕込んでるとか……