第122章 2人で見上げた夏の夜空は… お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「ちょっと…だけなら…いい…よ?
その、あれ…使ってくれるんだったら…」
「あれ?ああ、あれの事か…。
持って来てたのか?こっちに」
そう杏寿郎が問いかけて来て
その言葉に首を縦に振って頷いた
「よし、じゃあ、夕飯食べに行くか?
あれを、…使うのは…その後で…だな」
自分からそうしようと言って置いて
どきどきと自分の心臓が騒がしくなるような
その言い方も…声も…視線も
表情も…全部…私の旦那さんは
えっちな感じに見えてしまって
「さ、夕飯、食べに行くだろう?」
そう今度はいつもの調子で
杏寿郎が声を掛けて来て
さっきのえっちな旦那さんは
気の所為だったのかなってなってると
指と指を絡め合って繋ぐ
恋人繋ぎにされてしまって
「やっ、杏寿郎…。
こっちの家では…これは…ダメッ」
「ダイニングの前までなら良いだろう?」
夕飯を食べに母屋に向かうだけなのに
ぎゅっと手を繋がれてしまって
私は…元々…手を繋ぐのが弱い事もあって
ぎゅっと手を握られる度に
嫌でも…旦那さんを意識させられてしまう
「奥さん…、手、繋いでるだけで…、
意識してしまってるのか?可愛いな」
そう廊下の真ん中で
こっちの耳元で囁き掛けて来て
その吐息が…耳の中をくすぐって来る
「んやぁ…、ち、違ッ、別に…
意識して…なんか…な…い…んっ」
時間にしたら ほんの一瞬の
触れるだけのキスの様でいて
一瞬で唇を挟んで吸い付くような
そんなキスをされてしまって
「杏寿郎の…、馬鹿ぁ~」
「はははは、奥さんが
あまりにも、美味しそうだったからな。
つい、味見してしまいたくなったんだ。
あんまりし過ぎると、味見だけで
済まなくなりそうだしな、
続きは夕食の後に取っておくとしよう」
昨日…キッチンでキスをしてから…
旦那さんは悪い意味で遠慮が
ちょっと無くなっちゃってる気がする
ダイニングテーブルには
今日は全員が揃って居て
明日の花火大会の
特別観覧席の話が
食事中に話題に上がって来て
もうこうなるってオチは見えてたけど
明日は皆で花火大会に行く事になって
夕食を終えて 後片付けをして
慎ちゃんの部屋で3人で
マリオカートをして
遊んでいた3人に声を掛けると
先に戻っていて欲しいと言うので
先に離れに戻ると
お湯張りをしながら
杏寿郎が戻るのを待つ事にした