第122章 2人で見上げた夏の夜空は… お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
8月に出産予定日を迎える私は
今月の1日から
母親の実家である
中条市にある片山家に
お世話になっているのだが
杏寿郎が3日の日に
あっちに帰るのにもっとごねるのかと
私も内心心配していたのだけども
3日の日は午前中は
7月のイベントの打ち合わせと
新しい別件の打ち合わせをして
一緒に家から車で15分程の場所にある
ケーキ屋さんなんだけどカフェもしていて
パンケーキの友達みたいな
ダッチベイビーと
お店のショーケースの中から
好きなケーキが選べるランチをしている
KIRISIMAに杏寿郎と一緒にランチをしに行って
ここのカフェはお手軽な値段の
ミニサイズのアフタヌーンティーセットも
ランチが終わる時間からやっているのだが
それはまた別の機会にと言う事で
ランチの後は家まで送って貰って
杏寿郎が次は7日の夜にと言って
そのままあっさりと仕事に
行ってしまったのではあったのだけども
7日の日は七夕になるので
おじいちゃんが家の裏から
笹…と言うか竹??を切って来てくれて
いとこの2人と一緒に
ちまちまと七夕飾りを作って
その笹にある程度飾り付けると
家の縁側の所の柱に
その飾りのついた笹を
おじいちゃんがピーピーロープで
固定してくれて
昼間の内に流しそうめんが
庭で出来るように竹を組んで
用意してくれてたので
七夕の日は流しそうめんだったんだけど
『みくりちゃんは?
短冊に願い事…書かないの?』
そう短冊を数枚持った慎司が
私に願い事を書かないのかと
そう訊ねて来て
「うん、私は…杏寿郎が
こっちに来たら…書こうかな?
って、そんなに慎ちゃんは…
願い事…書いたの?」
その願い事を書いた短冊を
カラフルな扇子の様にして
慎司が広げて仰ぎながら見せて来て
ー 大金持ちになれます様に ー
ー 有名人になれます様に ー
ー 今の彼女とは上手く行きます様に ー
「とは?って事は
今までの彼女とは上手く行ってないの?」
慎司の願い事をみくりが指さして
今の彼女”とは”のとはの部分を
強調しながら尋ねて来て
「べっ、べべっ、別に良いだろっ?
ほら、あれだよあれ。俺が
カッコイイから、モテすぎるのが悪いのッ」
「え?それ…告白されたから
何となくで付き合ってるの?」
クラスのムードメーカーで
慎ちゃんは昔から