第27章 イレギュラールーティーン お相手:煉獄杏寿郎
「続きはベットで…、ゆっくりとだな」
そう改めて言い直されてしまって
今度は私がそうなる番だと
言われてしまった
それも ゆっくりと…
彼はそうするつもりみたいだし
杏寿郎に先に上がってと言われたので
その言葉の通りに浴室を出ると
予め用意していたバスローブで
自分の身体の水分を軽くとると
そのままバスローブを羽織った
冷蔵庫に備え付けのミネラルウォーターが
ご自由にどうぞってなっていたから
それを取り出してキャップを開くと
ゴクゴクと喉を鳴らして流し込む
少し遅れて
浴室から出て来た杏寿郎が
その様子を見ていて
バスローブ姿の私を
まじまじと上から下まで見ると
「そうしてると、
AVの撮影の合間みたいだな。
どうだ…。するか?撮影…」
「撮影?しませんよ。お断りします…。
そんなの撮ってどうするつもりなの?」
私の質問に彼が目を丸くして
「みくり、それを…聞くのか?
使い道なんて、
ひとつしか…ないと思うのだが」
いや そうするのに欲しいって
そんな意味だったのか
いやだからと言って
許可致しませんけども
スマートフォンの中に
そんなデータあるなんて
考えただけでも恐ろしい
「もう、バカな事言ってないで…
杏寿郎も飲む?水、あるよ?」
「ああ。貰おう」
私の様子が落ち着かないのが
気になるのか…杏寿郎が尋ねて来て
「気になるのか…?アレが…」
さっき お風呂に入っている時も
その前に杏寿郎に見せられた
あのオモチャの
レビューが気になってしまって
頭の中でグルグルと回っていたのは確か
「人には…出来ない動きらしいがな?
だが…せっかくだから試すか?
それを使う前に…」
え?随分ともったいぶるなって
そう思った
あんな風に私の期待を
煽るような事をしておいて…
だって あんなの見せられたら
私だってそれがどんなのか気になっちゃうし