• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第6章 そん時はその時 お相手:不死川実弥


その日の任務が 
アイツと共同だって聞いた時
なんとなくだが俺は 嫌な予感がしてた

その日は俺は
体調が悪いって 程でもなかったが
いつもよりも 気怠いような
そんなぐらいだったんだ

俺が感じていた嫌な予感って 言うのは

任務の現場へと
早駆けしながら向かっていたんだけど

不死川君の足が速いから
周囲の景色はその速度で
流れるようにしか見えない
みくりはその時 違和感を感じた

いつもなら 全速力ではないとしても
移動で使う 早駆けの速度でも
私はちょっと頑張らないと
不死川君の速度には追いつけないはず
なのに 今日はどうしてだか
私はいつも程 頑張っていないのに
不死川君の速度で走れている

「ねぇ、不死川君、聞くんだけど…」
自分の隣を走っている
不死川にみくりが声を掛けた
「あん?なんだよ」

「不死川君、もしかして、
…今日ちょっと調子悪いとか?」

やっぱり 俺の思ってた通りだ
来やがった コイツの事だ
気が付くんじゃねぇかって思ってたし

「走り方見てても、大丈夫そうだし、
足の具合が悪い感じじゃないけど…」

俺の走る速度がいつもより
ほんの少し遅いだけなのに
ほんの少しだ 
気に留める程度でもねぇのに
俺の走り方まで見てやがったのかよ コイツ

「だから、お前は嫌いなんだよ!
気づいてんじゃねぇよ!」

こっちが
心配して声を掛けていると言うのに
嫌いとまで言われてしまうとは 
なんとも 心外なんだけども

「ちょっと、休憩しようか?」
「お前っ、なんともねぇよ!休まねぇかんな!」
「休もうよ、ちょっとだけ。ね?」

「休まねぇって言ってんだろ!俺はっ!
お前もしつけぇな」

パンッとみくりの伸ばした手を
不死川が払いのける

「なっ!」
「悪ぃ……」

とっさにしてしまったとは言えど
みくりが気落ちしてるのは確かだし
ばつが悪そうに不死川が言った

「何も、
そんなに言わなくってもいいでしょー?」
「悪かったって、言ってんだろ!」
「ホントに?」
「おう、悪かったって思ってっ…しよ」

「じゃあ、決まり!あそこで休憩」

/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp