第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「最初に俺がこの公園に来た時は、
ネモフィラ畑とローラー滑り台と、
他の遊具がちょっとって
感じだった気がするが…。
来る度に新しい発見があるな…」
「そう言って貰えると、
僕としても嬉しいよ。ここは…
中条市にとっては、負の遺産。
マイナスのイメージしかない場所だ。
リゾート開発の話が出た時に、
この市の市民たちは、自分達の市が
賑やかになればと大喜びしてたからね?
元々この辺りの一帯の土地は、
僕の家と…さっき、西井君には会ったかい?
あの西井君の家の土地だったからね」
その成瀬の話す口ぶりから
何となくにだが
その当時の成瀬さん祖父と
西井君の家の祖父は
先祖代々から受け継いで来た土地を
市に対して市民の為になるのならと
当時のバブル景気で地価も高かった時代に
格安で市に譲り渡した土地…だったのかもな
成瀬さんも子供ながらに
自分の祖父や父親から
当時の事は聞いてただろうし
「僕の祖父もこの場所の事は、
何度も話してたしね…、
死ぬ直前まで…気に掛けてた場所だからね。
元から買い戻すつもりにはしてたんだよ。
元から僕の家と、市は仲良くしてたしね。
まぁ中々、中条市側も、申し訳が
立たなかったのか売りに出そうと
してくれなくてね…。だから…、
この土地の競売の話が出た時は…ね。
ずっと待っていた…時が来た感じだったよ?」
錆兎は冨岡義勇から成瀬に関する話は
ある程度聞いていたので
何となくにそうは言ってるが
何かしらの力で競売に掛けさせて
買い戻したんじゃないかと思いながら
成瀬の話を聞いていたが
「僕は…この場所を、後、10年…掛けて
育てて行くつもりにしてるんだよ?
でも…いざ、開発しようにも
更地だけでね、どこから何を始めようかって」
「それで、ネモフィラ畑を?
ネモフィラの次はコスモス、
それからひまわり畑を作る話も聞いたが…」
アスレチックを作ってる方側の
道路を挟んだ向こう側に
大きなひまわり畑を作る計画をしてると
そんな話を聞いた事がある
「アジサイも育てるつもりなんでしょ?
今年は間に合わないから、
ラベンダーにしただけだけ?」
「流石は、みくりちゃんだね。
ああ、新しく出来た、あのラベンダーの
ロックガーデンの向こうに、
アジサイ園を…用意する準備をしてる所だよ。
こっちの…方には、温室を作る予定さ」