第27章 イレギュラールーティーン お相手:煉獄杏寿郎
私には大学時代から交際している
同級生の彼がいる
彼の名前は 煉獄杏寿郎
その日はいつもみたいに
その彼と一緒に夕食を済ませて
それからいつもの居酒屋に行って
今週はホテルには行かない週だったから
どっちの部屋に行こうかって
そう問いかけようとした時に
杏寿郎の方から
”今日はホテルに行かないか?”と
そう提案された
デートは毎週 週末に必ずしていて
毎回毎回は…お金も掛かるからって
ホテルに行くのは2週間に一回って
そんな 暗黙の了解と言うか
お決まりの様な…
明確に約束と言うか
取り決めをしたって
訳じゃなかったんだけど
交際を続けている内に
自然とそんな
ルーティーンが出来ていたから
先週の週末はホテルに行ったから
今日はどっちかの部屋でって…
いつものパターンでならって
そう思ってたんだけど…
「え?でも…先週行ったよ?」
「何となく、今日は
…そんな気分だと…言ったら?」
珍しい…なと みくりは思った
もう付き合って丸3年以上になるし
そんな気分…と言われて
彼のその言葉に違和感を感じる
まぁ そりゃ 私達だって
それなりに付き合い始めの頃は
そんな事にばかり没頭して夢中で
していた時期もあったけど……
もう ここまで長く関係を続けて居たら
お互いの身体のどうもこうも
当然隅の隅まで知り尽くしてる様な
間柄なのだ…から 落ち着いたものだ
まぁ ホテルに行ったとしても
行かなかったとしても
この後…どっちみち
する事は同じなんだから…いっか
そう思って
「杏寿郎が、行きたいって
言うんだったらいいけど…」
「それに、アパートじゃない方が、
君もいいんじゃないのか?」
そう若干の嫌味を込めて
言われてしまって
「う゛っ、それは…そうなんだけどさっ。
杏寿郎のアパートの壁薄いから悪いんでしょ?
それにうちのアパートは、女性専用だから
他の住人に見られると色々とマズイ…し」