第117章 2回目のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「あ、今の内におトイレ行って置くね」
妊娠中は…お手洗いが近くなるので
搭乗案内が始まる前に
おトイレに行くとトイレに行ってしまって
奥さんがトイレから戻るのを
杏寿郎が椅子に座って荷物の
お守りをしながら待っていると
「搭乗案内、もう、始まっちゃってる?」
「別に…アイを意識して貰わなくていいぞ?
俺は、アクアじゃないからな。
そうだな…、そろそろ優先搭乗が
終わる頃だから、あっち行かないとな…」
「おおっ、じゃあ、私
ナイスタイミングだったじゃん…ッ。
行こ行こ!杏寿郎」
そう言ってまだ座っていた
俺の手を引いて
みくりが椅子から立ち上がらせて来て
搭乗の待機列の最後尾に並ぶ
「杏寿郎…、来月も楽しみだね?」
「そうだな、月城さんと
錆兎がこっちに来るんだもんな…」
九州旅行をした時に
今度は2人をこっちが神南港市を
案内する事になって居て
子供が産まれる前に…と言う事で
急遽…6月に予定を調整して貰ったのだが
「奥さんは2人を案内したい場所はあるのか?」
「うん、沢山あるけど…。
とても全部は案内出来ないよ」
「とりあえず、楽天でも
Amazonでも良いから、寝て貰う為の、
フロアソファを買わないとな」
「フロアソファはコの字型にすれば、
子供が遊べる、プレイエリアにもなるもんね」
奥さんは…行きの飛行機と同様に
離陸するまではワクワクして居たが
水平飛行になる頃には
何時ものテンションに戻っていて
機内はWi-Fiが使えるから
一緒にフロアソファを
どれにするか選んだりしながら
「どうする?一回、ニトリとIKEAにも
フロアソファ…一応見に行くか?」
「そうだね、良いのがお店にあればいいけど…」
沖縄から戻る間も…
今度は6月の予定の話をしながら
「成瀬さんが…言ってたんだがな?」
「成瀬さんが何か言ってたの?」
「来月は、是非とも、あの例のふたりを
中条市に案内して欲しいと言ってたぞ?」
その杏寿郎の言葉に
成瀬さんが来月の…雅ちゃんと
錆兎さんがこっちに来る話にも
関わってそうだなって思ったのだけど
そんな…こんなで
長い様であっという間だった
私と杏寿郎の
2回目のハネムーンは幕を閉じた
2回目のハネムーンは… 後編
ー 終 ー