第25章 みじかいおはなし ※裏なし お相手:色々
確かに自分が倒れてしまったら
他の子に アオイさんやすみちゃん達に
しわ寄せが行くことになる…けど
炭治郎の隊服をみくりがギュッと掴む
「みくり?どうかしたのか?」
「だって、…炭治郎が折角来てくれたのに…
寝ちゃったら勿体ないもん」
私がそう言うと
照れくさそうに彼が笑って
チュと身を屈めて
私の頬に口付ける
「これで、休んでくれるか?」
「ねぇ、炭治郎」
下から彼の頬に自分の両手を伸ばすと
「口にしてくれたら考える」
一瞬 彼が困ったような顔をして
ため息をひとつ つくと
それから そっと私の口に口付けをくれた
口付けの場所
「で、考えたのか?みくり…」
「一回じゃ…、わからない、よ」
「そうか、だったら。もっと…したら
わかりそうなんだな…?」
重ねられる唇の予感に
私は瞼を閉じた
口付けの場所