第113章 今年の旦那さんの誕生日は 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「そうだな、どうしても…
子供が産まれてしまったら…
今まで通りに…は行かない事が
増えて来るだろうしな」
一緒に必然的に過ごせる時間が
2人で取るのは難しくなるから…
離れている時間も…多くなるから…
奥さんは敢えて…今年のプレゼントに
ペアウォッチを選んでくれたんだろうな…
離れている時も…同じ時を…
俺と奥さんが…どこに居ても
刻むことが…出来るように…と言う
奥さんの…そんな気持ちが…込められた
今年の誕生日プレゼント…の様だ…った
「ねぇ…杏寿郎…、あのね…」
「一緒に…この時計を嵌めて…
沖縄旅行中…、過ごしたい…って事で
良さそうか?みくり」
こっちがそれを杏寿郎に言う前に
杏寿郎の方からそう言ってくれて
私が杏寿郎に贈ったこの
ペアウォッチの意味を…
察しのいい杏寿郎は汲んでくれた様だった
以心伝心…じゃないけど…
純粋に嬉しいなって思う
「ありがとうな、奥さん…。
確かに値段は…そんなにしないかも知れないが…。
この俺と奥さんの時計には、
そのお値段以上の価値があるだろうからな」
「杏寿郎……ッ、うん、ありがとう」
こっちがプレゼントを貰ったはずなのに
何故かみくりが杏寿郎にお礼を言って来て
ガバッと思い切り抱きつかれて
そのままボスッとベッドの上に倒れ込むと
よしよしと杏寿郎の手が
みくりの頭を撫でて来て
「さて、良い感じになってる事だし…。
このまま…、旦那さんと…仲良ししとくか?」
ぎゅううううっと縋り付いていた
腕にみくりが力を込めて来て
「うん…、えっちする…」
そのまま
気分が盛り上がってしまって
杏寿郎と…えっち…を
お代わりでしてしまって
星のや沖縄での夜は更けて行った
今年の旦那さんの誕生日は 前編
ー 終 ー