第113章 今年の旦那さんの誕生日は 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
2023年 5月1日
今朝…何気なく…にだけど
杏寿郎に欲しい物がないかって
そう朝食の時に訊いてみたんだけど
今までにない…プレゼントを
杏寿郎から強請られてしまう事になった
「ええっ?杏寿郎、今…何て?」
「今回の…俺の誕生日の件…なんだけどな。
奥さんにもちょっと、出資して貰いたくてな」
毎回…旅行に行く時は
ある程度は…お金…は渡してるんだけど
杏寿郎の方からそうして要請をされるのは
今までに一度も無くて
「でもさ、杏寿郎…。
今回はさ、あのお金…使おうよ?
だってさ、元々結婚式したり
ハネムーンにって貯金してたお金だよ?
今回の旅行は…、杏寿郎も言ってたけど
2回目のハネムーンなんでしょ?
だったら、あのお金は
それに使うべきじゃない?
えっと、とりあえず、100万ぐらいでいい?」
「いや…、ちょっと…そこの金を…
今回のに…回したいとは思ってたが…
そんなに…は、要らないぞ?流石に…」
何だかんだ言ってあっちこっちに
旅行にはふたりで言っているが
大体どこへ行っても成瀬さんの息が
掛かってるからな…かなり
特別な価格で泊まらせて貰ってるしな…実際
「その…俺達が…行く場所はな、
GW中は高騰するんだが、その後は
1年間の中で、一番安い時期だからな。
ホテルとかも、結構安く上がるんだ実は…の話」
「え?どうして?ゴールデンウィークは
高騰して高いのに、終わった途端に安いの?
あ、っそか、梅雨だから?って事?」
「そうなんだ、俺も誤算だったんだがな…。
俺の誕生日が…そうだから、仕方ないんだが…」
沖縄に行きたい行きたいって
私が今までも何度も言ってたし
前に水無瀬島に新婚旅行に行った時も
新婚旅行に近場じゃなくって
またちゃんと行き直しても
いいよねって話してたしね…二人で
でも…今回の旅費にする…
結婚式代のつもりのお金も…
半分は私のだけど
もう半分は杏寿郎の…なんだけどな
確かに沖縄は本州よりも
梅雨入りも梅雨明けも早いけど
この数年は梅雨らしい梅雨を見てないから
梅雨の沖縄でも快晴かも…な…
ちらっと杏寿郎の方を見ると
納豆を練り練りとしていて
杏寿郎は晴れ男だしな…
梅雨の沖縄でも…晴れさせてくれそう
「ん?納豆食べるか?」
「ううん、食べない…、それより…。
沖縄行く前に…健診…行かないと」