第108章 やっぱり花より団子ですか?後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「お任せ…でいいんだな?みくり」
「……うん、いいよ」
どこを選んだとしても
ラブホテルには違いないんだから
そんな大差はない気がする…
桜ノ宮のラブホテルが立ち並ぶ中から
1軒のラブホテルの駐車場に入って
外観に見覚えのあるホテルだったから
杏寿郎と…付き合い始めの頃に
大阪でデートしてお泊りをした…ホテルで
記憶にある…名前とは
経営会社が変わっていると言う
杏寿郎の言葉の通りに名前は変わっていて
外観の色は変わっていたが
自分の記憶と一致した
思い出…の場所…である事は確かだが
「前に来た時に、入った部屋が…
都合良く、空いてると良いんだがな…」
こう駐車場をぱっと見渡した感じ
土曜日の昼日中ではあるが
数組のカップルが利用中の様で
車から降りて フロントの隣にある
タッチパネルで空室を確認する
「割と、盛況な感じだな…ここも」
「そっ、そうだね…殆ど部屋…埋まってるね」
ぱっと見ただけで 電気が消えていて
使用中の部屋の方が多い感じだったし
開いている部屋は真ん中よりも上の
グレードの部屋が4つほど…だけだった
「運は…いい方…、の様だな…空いてる」
そう言って杏寿郎が
タッチパネルのルームナンバーを確認すると
フロントに声を掛けに行って
今のラブホテルって
普通のホテルのフロントみたいに
有人のフロントの所が殆どで
ルームナンバーを言ってルームキーを受け取ると
天井の案内に従って
奥にあるエレベーターに乗り込んで
6階にある部屋を目指す
タッチパネルちゃんと見てなかったけど
杏寿郎が運が良かったって言ってたから
前に来た時に使用した部屋なのだろう
6階までエレベーターで上がると
表示に従って進んで
ルームナンバーが点滅している
605号室に到着した
杏寿郎が持っていたルームキーで
ドアのロックを開いて
ドアを開いて押さえてくれて
押さえて貰って居るドアから
部屋の中に入ると
入口で靴を脱いでスリッパに履き替えて
部屋と廊下を区切っているドアを開いた
入ってすぐのフローリングの
リビングスペースには
ビリヤード台が設置されて居て
その奥にはダーツ台も設置されていた
「あ、確かに、部屋に
ビリヤード台…あったッ、あった…」
「これが、あったから…、
この部屋にしたんだしな…あの時は…」