第108章 やっぱり花より団子ですか?後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
2023年 4月7日夜
水曜日ぐらいから
ずっとお天気が今一つで
今日も一日雨だった
夕飯の片付けを終えて
みくりがソファに座って
しとしとと雨が降っている
窓の外を見ていると
コーヒーとお茶を持った
杏寿郎がソファの隣に座って来て
「明日の天気予報は晴れだぞ?」
「そうだけど…、水曜から
ずっと雨…降ってるし…桜大丈夫かな?」
「今日のニュースで、
今日から通り抜けが開始されたって
ニュースやってたぞ?あの画像の
感じだったら、明日も大丈夫そうだったがな」
そうだ 毎年
造幣局の桜の通り抜けは
テレビのニュースで紹介されるから
杏寿郎がニュースで今日の
通り抜けの様子が放送されていたのを
丁度見て居たらしく
この連日の雨で 桜が散ってしまってないかと
私が心配していたからそう言って来て
「まぁ、ソメイヨシノよりも
八重の桜の方が、イメージ的に
雨に強そうな感じするもんね…」
「それにしても、意外だったな」
杏寿郎がコーヒーを傾けながら
そうぼそっと言って来て
「意外って、何が意外だったの?」
「いや、俺は…”どうせ通り抜けなんて
通り過ぎながら見るだけじゃん”とかって
奥さんが、言うんじゃないかと思ってたからな」
「何?それは、私が通り抜けに
興味が無さそうに見えるって事。
いや、確かに行った事は無いけどさ。
毎年、テレビでは見てたから、
行ってみたいなって思ってたからさ…」
「なら、予約した甲斐もあったな。
ってことで良いんだろう?」
杏寿郎がにっと…
こっちを見ながら口の端を上げると
とん…と 自分の隣に座っている
杏寿郎の肩に自分の頭を預けて
自分の体重を杏寿郎の身体に預けると
「いいんじゃ…ないかなぁって」
「そうか、なら…ご褒美も頂けると…」
グイっと杏寿郎に両肩を掴まれる様にして
両手を肩に置かれてしまって
そのまま 杏寿郎からのキスを受け入れる
「んっ、…ふ…、は…ぁ、ンんッ」
その杏寿郎のキスが深まる頃には
私の身体はソファの上に倒されて居て
上から杏寿郎に
ジッとその瞳を向けられていて
見下ろされてしまって居て
そのまま 杏寿郎のご希望の
ご褒美を差し上げる流れに
何時の間にやら なってしまっていたのだが
「ねぇ、杏寿郎…ご褒美なんだからさ…。
杏寿郎がサービスされる方じゃない?」