第23章 惣菜屋さんの筑前煮 後編 お相手:煉獄杏寿郎
ドクン… ドクン…と
何度も脈を打つ様にして
まだ… 出てる…
凄い… 沢山… 出てっ…る…
自分の中に彼の熱が
吐き出されて 満たされるのを
感じながら…
抱きしめる様にして
身体をギュウウっと杏寿郎の腕に
引き寄せられて
そのまま ズンッと熱が収まり
切っていない昂ぶりを奥へ押し込まれて
まだ 吐き出すだけでは
足りないとでも言いたげに
奥の奥へと中に出された物を
押し込まれてしまって…
そうされていると言う事に
ゾクゾクと身体の奥が震える
だって この行動は…彼が
私に…そうしたいと
そうなって欲しいと願う
感情の表れなのだから…
「ハァ、…ハァ、みくりさん…」
まだ 呼吸を荒く乱しながらも
杏寿郎が名前を愛おしむ様にして
呼びかけて来て
チュウっと彼が私を労うかの様に
私の目尻の辺りに口付けを落として来て
そのまま こめかみや瞼にも
チュ チュッと
同じ様にして口付けを落とされる
「みくり…さん。好きです。貴方が
もう、どうしようもなく…、俺は。
貴方が好きで仕方がないようだ…」
そう言われて彼の方を見ると
困ったような笑顔をしている
彼と目が合ってしまって
「私も…、杏寿郎さんが好きですのに…」
「それは、仕方ない程に…でありましょうか?」
そう問いかけられて
その問いかけに私が頷くと
目の前に居る彼が 嬉しそうに微笑んで
近付けられてくる顔に
口付けが与えられるのだと感じて
そのまま 瞼を閉じると
彼からの口付けを受け入れる
しばしの口付けを済ませると
「このままで…も?
構いませんでしょうか?みくりさん。
繋がったまま…で、休みたい、のですが…
いけませんでしょうか?」
そう申し訳がなさそうにしながら
彼が断りを入れて来て
彼の頭に手を伸ばして
その頭をよしよしと撫でた
「構いませんよ、杏寿郎さん。
このままで…しばらく居ても…」
そうして
繋がったまま
身も心も 繋がっていると言う
幸福感に包まれて
そのまま 眠りへと落ちて行った…