第105章 夫婦のホワイトデーは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
いいも何も
もう一回する気満々なのに
杏寿郎も杏寿郎のそちらも
まぁこの旦那さんだもんね
杏寿郎を旦那さんにしたんだから
それは仕方ないと諦めるしか無いか
―――…とかと 考えつつも
いいよって許可しちゃうから
私も大概って事で
何だかんだで 私と杏寿郎は
お似合い夫婦なのかも知れないなって
そのまま後ろから杏寿郎に抱かれて
ーーー
ーー
ー
済んだ後に
春先はまだ朝晩は冷えるからなと
促されながらパジャマを着せ直されて
一緒のベッドで身体を杏寿郎に
抱き締められたままで
杏寿郎の体温と匂いを感じて
包み込まれたまま
段々と意識がまどろんで来て
そのまま 眠りに落ちて行っていた
「おやすみ、みくり」
ちぅ…と自分の額にいつもの
おやすみなさいのキスを貰って
「んっ…、お…、や…す……」
おやすみって杏寿郎に言いたいのに
こっちからもおやすみって返したいのに
自分の口も動かせなくなっていて
すぅ…と 寝息を立てて
心地のいい夢の世界に旅立って行ってしまう
こんな風にして
お約束通りになりつつも
私達夫婦のホワイトデーは……
伊根の舟屋での夜を
杏寿郎と二人で過ごした
夫婦のホワイトデーは 中編
ー 終 ー