第105章 夫婦のホワイトデーは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「そうなのか?…その…、あの彼とは…
その後は、何か、あったのか?」
確か…あの新婚旅行の時に
色々と世話になった
緩い方言の口調の日焼けのリーダーと
宇梶さんとの色々を
みくりが気になると言っていたのを
杏寿郎が思い出して
「宇梶さん…は、旦那さんとは
結局は、離婚したらしいけど。
まだ、あの日焼けのリーダーさんとは
何も無いみたいだけど…。
あのリーダーさんは…元木さんって
言うらしいんだけどさ…。
元木さんもあの漁港の所の出身だからさ…
船で、少人数の観光客グループ向けの
遊覧船の船長さんするらしいよ」
「ああ、確か…船舶免許あるとは
前に、ちょっと話してた時に言ってたか。
あのコナセ島でも、サンセットクルーズの
クルーザーの運転してたからな、彼は。
宇梶さんがフリーになったのに…、
まだ、のんびりしてるのか?あの彼は」
「まぁ…、ちょっと前に進んだと言うか…。
宇梶さんの所は、子供が中々出来なくて
一緒に宇梶さんが、検査して貰おうって
ご主人には言ってたらしいんだけどね」
みくりが宇梶さん家が
上手く行って無かった理由を
宇梶さんから聞いたらしく話して来て
YouTubeの不倫系の動画に
ありがちな内容だったのだが…
「ご主人が、一方的にお前が悪いに
決まってるって決めつけてしまって
不妊治療とかには非協力的だったらしくてさ。
で、宇梶さんだけで検査に行って
自分は何ともなかったからって言ったら…」
「もう他所の女と、子供作ってたやつか?
それこそ、YouTubeで何度も観た様な
ありがちな展開の奴だが…、托卵だろ?」
「金蔓ATM…に見事に仕立て上げられてても、
頭の中、お花畑だったらしいけどね。
でもまだ、宇梶さん若いし、
後は、あの元木さん次第じゃない?」
あの自由そうな彼が
そこで尻込みしてるのは…
あの彼の性格上…結婚の2文字が重いのだろうが
「まぁ、入籍して同性を名乗るだけが
夫婦の形じゃないからな、あの2人なら
事実婚の方が、上手く収まりそうではあるな」
杏寿郎の事実婚と言う言葉に
みくりがうふふふと笑っていて
「確かに、そうかもね。
もう、プレオープンの時には
実はね、子供出来てるんだ~とかって
宇梶さんから、聞けたりしてね」
「確かに、あり得そうだな…」
「上手く行くと…いいね」