第104章 夫婦のホワイトデーは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
そのぼんやりとした明かりが
プライベートプールに
反射しているのが見える
「……綺麗…だね、
ライトの光…が水面に反射して」
「ああ、そうだな…。中々幻想的な感じだな」
杏寿郎がウッドデッキに置いてある
椅子に座ってビールを飲んでいて
「ビールのお代わり、頼もうか?」
「まだ、夕飯食べる前から、
2杯目のジョッキ飲ませるつもりか?」
「いいじゃん、別に。
今日は、後は寝るだけ…でしょ?ここで」
「夜には夜のお楽しみがあるみたいだがな」
あっちのテントを観て来るといいと
杏寿郎がこっちに言って来て
その間は料理見ててくれると言ったので
シングルのテントの方はまだ
中には入ってないけど
そっちのテントの中に夜のお楽しみが
あるらしいので
一体 何があるのだろうかと
疑問に思いつつも
ウッドデッキの左側に位置する
シングルのドームテントの中に入って
中の電気を付けると
テーブルの上に何かが置かれているのが見えて
バタバタとそのテーブルの上に
置かれている物を持って
みくりがこっちに
小走りで戻って来ると
それを上に掲げて見せて来て
「杏寿郎!!花火ッ!
テーブルの上に花火置いてあったぁ~ッ。
これ?これなの?夜のお楽しみっ」
「夏にする花火もいいが、
冬にする花火も良いだろう?
ここの冬のサービスでやってたからな。
食事が済んだら、花火持ってしに行こう」
「花火っ、専用の場所があるの?」
杏寿郎が人差し指を立てて
しぃーっと内緒のポーズをして来て
「まぁ、後で…のお楽しみ…な?」
「ご飯済んでからって事?」
ここでのお楽しみは
この豪華なブルーのドームテントでも
客室ごとにある専用の温泉でもなくて
他にもあると杏寿郎が言って来て
バーベキューが済んだら言うので
持って来た花火を
余分にあるウッドデッキの椅子の上に置くと
バーベキュースペースに戻って
夕飯の用意の続きに戻ると
「杏寿郎、そろそろさ。
そっちでお夕飯食べるんだったらさ。
焚火台にも、火、起してくれる?」
「ああ、分かった。
そろそろ、こっちにも火入れれば良いんだな」
任せてくれと言いたげに
杏寿郎がそう言って
ウッドデッキに設置されている
大きな焚火台に火を起こす用意をしている
その後ろ姿を見ながら
夕飯の用意をする