第103章 ある夫婦の3月のお話 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
そのままひっつけていた頭を
グリグリと押し付けて来るから
「痛いぞ?みくり。
それは地味に痛いんだが?」
「ええっ~。いいじゃん…」
「キスでもしとくか?奥さん」
「えっ、キスッ…」
「驚かなくてもいいだろ?みくり。
キスなんて、いつでもしてる…」
そう言いながら杏寿郎が顔を近付けて来て
キスをされる予感を感じ取って
杏寿郎のキスを受け入れる
ちゅ…ぅ…と 軽く
唇を唇に挟まれて吸われて
「……んんっ、杏寿郎…」
無意識の内に
きゅっと杏寿郎の服を握ってしまって居て
お風呂のお湯張りを待っている間に
キスをしていただけなのに…
そのまま 身体を重ねてしまって居て
その後一緒にいつも通り
風呂に入ったのだが
先に洗って湯船に浸かっている
奥さんはご不満そうにしていて
「どうしたんだ?奥さんとしては
キス以上はお望みではなかった感じか?」
「だって、今日。ソファ…ばっか…り」
その御不満の理由が
ソファばっかりでした事だったらしいので
この後は…ベッドで…になりそうな
気がしないでもないが
こんな感じで
3月5日の俺とみくりの
戌の日の安産祈願の一日は
無事に終わった訳で
今から…8月の予定日までの時間を…
みくりと一緒に毎日
笑って 美味しい物でも食べて
あっちこっち行ったりしながら
過ごして行けたらいいなと…
そんな風に思った
3月の5日の話
ある夫婦の3月のお話
ー 終 ー