第103章 ある夫婦の3月のお話 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
その許可の言葉を
皮切りにする様にして
杏寿郎が抽送を加速させて来て
パチュンパチュン…パチュンッ…と
肌と肌がぶつかり合う音がリビングには
響いていて その音のリズムと
水音と喘ぎが重なって溶け合って行けば
この小さな世界を支配して行く様な
そんな感覚を共有しながら溺れつつも
「あぁ、んっ、はぁ…あぁあんっ
あぁんっ、ふあぁあ、あぁあああぁんッ」
イっても またすぐにイってしまって
真っ白の世界に自分まで
見失いそうになりながら
「…んぅ、きょ…、う、じゅ…ろ…、
あぁあ、んんっ、はぅあぁああぁ゛んッ」
途切れ途切れになりつつも
杏寿郎の名前を呼ぶと
揃えて重ねていた手の上から
杏寿郎が自分の手を重ねて来て
ぎゅっと自分の手を
杏寿郎の手に握る様にして包まれて
「…っ、ハァ…、
みくり、…ここだ。
俺は…、ここ…に居る…から…ッ」
押し寄せる快感に飲まれるままになって
怖い程の波に意識を攫われそうになって居る
私の意識を その声が
この場所につなぎ止めてくれるから
「はぁ、んんっ、あぁ、
ふぁあ、んぁあああぁあっん」
そのまま 自分の中に居る
彼を締め付けながら
またイってしまって居て
「……ッ、く…、…ッ、みくり」
ズンッと深く腰を打ちつけて
沈め込まれる様にされると
ドクドクと脈打ちながら
薄い隔たりの向こうに
杏寿郎が自分の絶頂の証を
吐き出しているのを感じて
吐き出しながらも
抽送を数回送られてしまって
「あぁ、んっ、ふぁァあぁぁッ」
身体を震わせながらも
更に彼を締め付けてしまって居て
ズンッと腰を強く打ちつけられるから
「んやあぁ、それ…したらっ、
んはぁ、あん、ゴム…脱げちゃ…ぅからっ」
「それは、しかたがないだろう?
みくり。君がそんな風に、
俺を締め付けるのが悪い」
ズルズルと杏寿郎がそのまま
脱力して 自分の体重を
こっちに預ける様にして来て
崩れて来るから
「やっ、ちょ…、待ってッ…」
「いいだろう?みくり。
このまま、5分…だけ…、
いや、10分…でいいから
このまま…、まだ、こうしてたい…」
繋がったままで杏寿郎が
自分が寝やすい様に体勢を整えて来るから
もうこのまま 寝るつもりなのは…
いつも通りだから分かってるけど…もッ
「……杏寿郎?」