第102章 夫婦のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
今日のデートで行く場所については
日高山でとは言っただけで
みくりに全部お任せになっているが
ここの山にある場所と言えば
植物園に牧場と人工雪のスキー場に
アスレチック…後は展望台と
オルゴールミュージアムと
万華鏡ミュージアムがある位だが…
後はカフェやレストランやホテルが
点在してる…と言うのがこの日高山で
みくりはどこに行くんだろうな…と
助手席から運転席のみくりを見ていると
辿り着いた先は
神南港市出身のカゲヤマシンキの
特大のアート作品のある
日高ガーデンテラスで
定番中の定番のスポットではあるが
「あれ、乗ろうと思うの。
前に浜名湖では乗らなかったでしょ?」
そう言ってあれとみくりが
指差して来たのは
ここのメインである
展望台になっている巨大な
カゲヤマシンキのアート作品の方ではなくて
日高山から向こうにある
全国的に有名な県内一の温泉地である
無馬温泉へと続いている
ロープウェイだった
「今は、コロナも落ち着いて来てるし。
そんなに混んでる感じでもないから。
ロープウェイ乗って行くのもいいかなって」
日高山から無馬温泉へは
普通に車でもアクセスする事が出来るから
車でここまで来て置いて
ロープウェイ乗りたいって人しか
利用はしないよな…恐らく
ロープウェイは日高山から無馬温泉まで
20分間隔で運行している様で
12分の山の上の空の旅を楽しめる
今が紅葉の季節なら
それなりに利用客が居るだろうが
今の季節なら確かに
混雑してストレスを感じることなく
山を上から見下ろしたり
日高山から景色もより高い所から
楽しめるだろうな
「ダメ?ダメなら車であっちまで行くけど…」
「いや、乗ろう。
ロープウェイも、久しく乗ってないしな」
土曜日だったが ロープウェイの乗り場は
ガラガラで 私達と老夫婦と子供連れの
家族連れの3組だけで最大42名まで乗れる
ロープウェイは貸し切り状態だった
3組だったので
それぞれが好きな景色を独占する感じで
ロープウェイの中で場所を取っていて
みくりも窓の張り付いて
外の景色を楽しんでいた
「ロープウェイ、何年ぶりかな?」
「確かに…、あっても乗る事もないな」
みくりの高さに
杏寿郎が視線を合わせて来て
私の見てる景色を
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