第100章 夫婦のバレンタインデーは…前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「また、去年みたいに用意するか?」
杏寿郎が去年のバレンタインの事を言って来て
「それって、チョコレートシロップの事?
今回は、要らないよ?明日…渡すね」
去年のバレンタインの時は
俺がチョコレートシロップを用意して
奥さんに掛けて舐める様な…
そんなバレンタインらしい
セックスをふたりで楽しんだんだが
今年も買ってくるかと尋ねると
今年は何か奥さんに用意があるらしく
今年は要らないと言われてしまった
「だったら、去年の時のあの手錠と
アイマスク…持って行くか?」
むっと杏寿郎の言葉に
みくりが顔を顰めるから
機嫌を損ねてしまったのかと思ったんだが
「それは、杏寿郎が持って行きたいなら…
持って行ってもいいけどさ」
「今日は、君から貰った方を使っただろ?
だったら…、巣ごもりした時の方を
明日は持って行くか?リモコンの…」
そう杏寿郎が明日の用意に
巣ごもりの時に用意したら
リモコンで操作できて
お風呂でも使える防水になっている
ビビットピンクのローターバイブを
持って行くかと嬉しそうに聞いて来るから
「それは…杏寿郎が使いたいなら…ね。
あ、そうそう、ちゃんと、あれは
私のキャリーに入れてあるよ?オーナット」
みくりの言葉に
今度は杏寿郎がむっと顔を顰めていて
まぁ旦那さん的には…
オーナットしたくないんだろうけどさ
「俺としては…、
それは…家に、忘れて置いて欲しいがな…」
そうちょっと寂しそうに言って来るから
拗ねている杏寿郎は杏寿郎で
ちょっと可愛いなって思ってしまうけども
「うーん、でももう用意しちゃったもん」
「なっ、なぁ、みくり。
今から…、忘れるとかでもいいんだぞ?俺は」
「知らない~。もう用意したって言ったじゃん。
まぁ…、その…、持って行っても…、
その時に…、使うの…、忘れちゃうとか…も
ほら、あるかも…知れないでしょ?うっかり」
じっと刺さる様な視線を感じるのは
私の気の所為では…ない気がするけど
「その…、奥さん的には。
うっかり…、は、ありな感じ…なのか?」
ぷいっとみくりが視線を逸らせて
ちらっとだけ杏寿郎の方に
顔は逸らせたままで視線をだけ向けて来て
「それは…、
明日の…その時次第…かな~って」
こんな感じで
私と杏寿郎の16日の木曜日は終わった
