第93章 デートしようよ?村田さん お相手:村田さん 裏なし
「村田さんの村田さんだって、
そうしたそうにしてるのに?お預けなの?」
「だって、1回じゃ…ダメだって言うでしょ?
今日は会ったのだって久しぶりなんだから…。
どうせ、我慢できなくなるの目に見えてるからっ」
夜まで我慢しなさいと言われてしまって
はぁーいと返事をしぶしぶ返すと
よしよしいい子いい子と
村田の手に頭をナデナデされてしまう
お夕飯の用意が出来たと
お風呂から上がって寛いでいると声を掛けられて
お夕飯をお願いすると
メインは綺麗に牡丹の花のように
皿に盛りつけられた牡丹鍋に
ワカサギの南蛮漬けと柚子大根
自家製のおつけものと鹿肉のしぐれ煮
それからここの自慢の自家製のゴマ豆腐が出て来て
お料理のひとつひとつが優しい味がして
料理旅館と言うだけあって美味しかった
向こうの人がご好意で
熱燗をサービスしてくれて
私はまだ一緒にお酒が飲めない年齢だけど
自分だけ飲むのは悪いと言う村田さんに
せっかくのご好意を無駄にしちゃダメだからと
言うとそれもそうだと言って飲んでくれたので
美味しそうにご飯もお酒の頂いている
村田さんの姿を見ていると
一緒に食べると更に美味しい物が
美味しくなるんだなと思いながら夕飯を済ませた
夕飯の片付けに来た奥さんに
みくりが皿はこっちが運びますからと
そう言って一緒に分けて運んで行ってしまって
しばらくするとみくりだけが戻って来て
「どうして、手伝ったりしたの?」
「え?だって…あの奥さん…
お腹に赤ちゃんが居るでしょ?」
「おめでただってどうしてわかったの?
お腹まだ目立ってない感じだし」
「え?あ…それはね、あの奥さんから
何か…こう、ふわふわした何かが出てるのと。
多分、無意識なんだろうけど、あの奥さんが
時々ね…、お腹を気にしてる感じがあったのと。
夕飯の支度の時はご主人さんが運んで来たでしょ?」
「成程ね…、それでって事。
じゃあ…、お夕飯も済んだ事だし…。
さっきの続き…、するんでしょ?」
「それはっ、するけど…ッ。
奥さんにはお布団も自分達で用意しますって
さっき伝えて置いたけど…ッ」
布団を部屋に敷いてしまうと…
こう…どうもいよいよって感じがしてしまう
デートしようよ?村田さん
夜編(裏あり)に続く→→→