第90章 今年のクリスマスは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
俺も… お腹の中の子が
産まれて来るまでには
それなり…ぐらいには
父親らしく…なってないと…な
なんて そんな事を
考えてしまう様な
そんな クリスマスイブだった
「ねぇねぇ、杏寿郎…お風呂入ろうよ~」
杏寿郎がそんな事を考えていると
みくりがバスルームのドアから
こっちを見ながら こっちに声を掛けて来て
「どうだ?みくり。
入るのはいいが。湯船の湯、冷めてないか?
熱いのを隣から差し湯しながら入るか?」
「今、してるよ~、熱めのお湯入れてるから」
早く早く もうお風呂入れるよ~っと
中からこっちを急かして来るから
「待ってくれ、一緒に入ろうって
言ったのを忘れたのか?みくり」
身体を流して 一緒に湯船に浸かる
スリッ…っと みくりが
俺の身体に自分の身体を擦り寄せて来て
「どうしたんだ?みくり」
「子供がね、できてからもね。
勿論家族でも、クリスマスしたいんだけどね。
今日みたいに、ふたりだけのクリスマスもね。
これから、先も…したいなって、そう思ったの」
今年のクリスマスは…
こんなクリスマスだった
「どうせ、ウチは23日から
毎年、毎日がクリスマスだからな!
家族のクリスマスも、ふたりのクリスマスも。
コロナが落ち着けば、甘露寺や伊黒、
不死川の所や竈門君達や胡蝶達も誘って。
家で賑やかにしながら、
持ち寄りパーティーでもしたらいいだろう?」
「そっか、そんな事…すっかり考えなく
なっちゃてたや。そうだね、したいね。
皆でワイワイ賑やかにするのも楽しそうだもん」
今年のクリスマスは…
そんな 数年後のクリスマスが
楽しみになる様な そんなクリスマスだった
今年のクリスマスは…
沢山のプレゼントを杏寿郎から貰った様な
そんなクリスマスだった
今年のクリスマスは…
ねぇ 旦那さん
来年はどんな クリスマスにしようか?
きっと どんなクリスマスでも
一緒だったら 楽しいよね?
今年のクリスマスは… 後編
ー 終 ー