第89章 今年のクリスマスは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
コンベンションセンターの館内放送で
レストランクルーズ船である
グロリアス神南の乗船受付が
開始されると放送があって
乗船待ちをしていた乗客達はぞろぞろと
乗り場に向かって流れ行く
「さて、そろそろ時間の様だな。行くか」
「うん、そうだね」
ビュッフェスタイルのランチクルーズだから
自分が食べれそうな物を選べるのは有難い
ランチクルーズの乗船時間は
11時半から14時までの
2時間半のクルージングで
クインテットと同じ様に
水無瀬島へ続く水無瀬大橋の下をくぐって
またこの港まで戻って来るコースだ
乗船して会場の雰囲気を見て
周囲の服装もランチクルーズだけあって
かなりラフでカジュアルな感じだから
普通のビュッフェを食べに来た感じで
良さそうで安心した
コロナの対策で テーブルの感覚が
かなり広く開けてあるから
これなら 私が 偏食をしていても
周囲のテーブルの人に不審に思われる
心配も無さそうで安心した
座席は窓際のテーブルで
着ていた上着をみくりが脱いで
テーブルの下に設置されていた
入れ物の中に上着を入れると
ロングコートの下は
クリスマスらしい赤のニットワンピースで
「………みくりッ、その…恰好…」
妊娠して悪阻で痩せて
全体的にほっそりとした上に
逆に胸は元々目立つ感じだが
更に目立つ感じに前よりなって居るから
タイトなラインの
ニットワンピースでは無いのではあるが
かなり 身体のラインの
想像が安易に出来る感じに見えるので
夜じゃないから ブッフェの会場も
薄暗い訳ではなくて 明るいから
正直 周囲の男性客の視線が気になるのだが
「ねぇ、杏寿郎。杏寿郎は脱がないの?」
「あ、ああ、そうだな。脱ぐか」
船の中はかなり空調がしっかりしてるから
上着を着ていたら暑い位だし
上着を着たままの方が不自然ではあるが
杏寿郎も上着を脱いで
入れ物に畳んだ上着を入れた
クリスマスのプランだけあって
ブッフェのメニューには
ローストビーフやローストチキン
ボイルのカニの足や
握りお寿司やステーキは
シェフが目の前で調理してくれる様で
ケーキやスイーツもかなり充実していて
パエリアやピザやパスタ ちらし寿司に
カレーライスもあって
白ご飯のお米は中条市産のコシヒカリを
使って居ると書かれていた