第85章 秋は巣ごもり 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
レジャーシートの上には
チロルチョコと五円チョコ並んでいて
紙皿の上にはラムネとポン菓子と
さくらんぼ餅とぷちぷち占いのチョコが
どっちが食べてもいい様になっていた
「半分食べるか?ポテトフライ」
「それっ、間違いないやつ。
うん、食べる。でもいいの?」
杏寿郎がポテトフライを開けて
4枚の中の2枚をみくりに
取る様にと促して来て
「うーん、そうそう、この味この味」
「駄菓子も、悪く無いな偶には」
「そうだね、美味しいね」
大の大人がお菓子を沢山広げて
駄菓子パーティーしてるんだから
大人の遠足らしいと言えば
らしいのかもしれないけど
「ああ。ポテトフライのお礼に
これ、半分こする?喉乾くけど」
そう言って花串カステラを
食べるかと杏寿郎に見せて来て
「塩辛い物の後に、甘い物か」
「そうそう、無限ループできる奴ね」
串に刺さったカステラを
2つ杏寿郎に取る様に促す
あーんとカステラを杏寿郎が自分の口に入れて
もぐもぐと咀嚼すると自分の口の中の
水分を奪われる感じがして
「こうして、交換してシェアするのもいいな」
「今の子供達は、それが出来ないだってば」
「二田のこども園より、中条のこども園の方が
その辺りが寛容だったりしないのか?」
「駄菓子屋さんで、買う楽しみがないのは
悲しい事だとは思うけどね。遠足も
みんな同じお菓子になっちゃうじゃん」
みくりが何かを検索していて
「あっ、見てこれ。これ楽しそう。
そうか、駄菓子屋さん、無いなら作ればいいんだよ!
子供が、お金の計算をするぐらいになたらさ。
100均とか算数セットに偽物のお金あるでしょ?
お家でこんな風に棚を並べてさ、
お家でさ、駄菓子屋さんごっこしたらいいよ」
「家で、駄菓子屋ごっこするのか?」
「いいじゃん、どうせお友達とかさ
連れて来る様になったらさ、
お菓子用意するじゃん。そうしたらさ。
その子が好きなお菓子選べるし、
お店屋さんごっこしながら、お使いなり、
買い物なり自分でする練習も出来るよ?」
そう言いながら検索した
お家で駄菓子屋さごっこの結果を
杏寿郎の方へと見せて来る
「なかなか本格的にしてるのもあるんだな」
「でも、絶対楽しいよ?これ。
既にイメージが楽しそうだもん。
”煉獄ん家、駄菓子屋らしいぜ”とかってなるよ」