第84章 秋は巣ごもり 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「よし、だったら、みくり。
おやつは、ひとり300円でだな?」
「うん、自分が好きな駄菓子を
300円分選べばいいんだね?」
お互いが食べたいお菓子を
300円分選んで カゴに入れる
こんな風にお菓子を買うのに
大人になれば金額を気にしたりしないし
300円と言う括りに拘って
お菓子を買ったりなんてしないしな
買い物を済ませて 自分達の
借りている家に戻ってくる
「ねぇ、私は今から、食事の用意するからさ。
杏寿郎は、銀杏を中庭に埋めといてくれる?」
そう言われて素直に俺は
今は中庭の隅でスコップで銀杏の入れるための
穴を掘って 掘った穴の中に銀杏を入れて
杏寿郎がそこに土を被せて行く
みくりが食事が出来たと
庭にでたが最後 草引きをしていた俺に
リビングと繋がっているガラス戸を開いて
こちらに向かって声を掛けて来て
「戻って来ないと思たら、草引きしてたの?」
「あ、ああ、銀杏ならあそこの端に
埋めて置いたぞ?みくり」
「お夕飯、用意出来たよ?食べよ」
テーブルの上には
大胆なボール入りのイクラの
醤油漬けがあって
2人で手巻き寿司をして食べた
片付けをしながら
お風呂のお湯張りをして
お湯張りを待ちながら
一服するいつも通りの時間があって
「そう言えば、荒木さんは12月が
予定日だったな。いつ頃なんだ?」
「えっと、いつだったかな?
前にLINEで話した時に聞いたから。
会話を遡れば分かるけど、うさぎの
モカちゃんの、好物、聞いとかないと」
「今日は、柚子茶じゃなくて
ミルクココアなのか?」
LINEを荒木さんに送っているみくりの
今日の食後の飲み物がココアなのに気が付いて
杏寿郎が声を掛けて来る
「そうだよ。寒くなって来たからね。
ココアには亜鉛が含まれてるから。
妊活中にも、妊娠中にもいいんだってさ。
亜鉛だけじゃなくて、食物繊維や
鉄分もあるんだってさ。
カフェインも入ってるには入ってるけど、
沢山飲みすぎたりしなかったら大丈夫だよ」
「いい香りがするな、ココアの」
「杏寿郎も、飲みたい?ココア。
飲みたいなら、淹れて来るよ?」
「いや、俺はいい。ミルクココアは
俺にはどうにも甘すぎるからな。
ほんのりとココアの味がする奥さんを、
風呂の前に味見して置くか?」