第84章 秋は巣ごもり 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
一緒にお風呂に入って
頭と身体と顔を洗うと
杏寿郎が銀色のパウチに入った
ピンク色の粉をお風呂の中にサラサラと入れて
「それが、無香料の入浴剤?」
グルグルと手で湯船のお湯をかき混ぜると
無色透明のお湯がピンク色になって行って
しばらくの間まだかき混ぜていて
首を傾げながら 更にそこに
新しいのをもう一袋追加して混ぜていて
「こんなもんか?」
「ねぇ、杏寿郎…この、入浴剤ってまさか」
トロントロンのゲル状にお湯が変わって行って
ピンク色をした糸を引くお湯に変わっていて
杏寿郎がお湯の中から手を上げると
粘度のあるお湯が腕に絡んで
糸を引いて伸びていくから
「Amazonに売ってたから買ったんだ、
ローション風呂の元、一回
使ってみたいとは思ってたんだがな」
「ここ、入るんだよね?」
こことみくりが湯船の中の
ピンク色のトロトロの湯を指差して
杏寿郎に対して確認を取って来る
「勿論、入るだろう?風呂なんだから。
お互いの身体がヌルヌルなのを
楽しみながら、一緒に入るもんじゃないのか?」
ツンツンとみくりが湯を指で突いて
そのお湯に入るのは抵抗がある感じだったが
「嫌か?」
「杏寿郎先に入ってよ、中に」
「まぁ、俺が買ったからな」
そう言ってそのトロトロの湯の中に入ると
杏寿郎が中からこちらに手を差し伸べて来て
その手を取ると 恐る恐る
そのピンクの液体に自分の足を浸けて
湯船の中に自分の身体を納める
普通のお湯よりも粘りがあるからか
圧みたいなのを感じる様な気がするな
「上、乗るか?膝」
いつもそうしてる様にして
自分の膝の上に乗る様に促して来られて
杏寿郎の膝の上にみくりが納まると
部分的にローション塗られたりは
したことはあっても
こんな風にその物に入るのは初めてだ
そのまま お互いの身体を
寄せてピッタリと付けると
ヌルヌルとしたヌメリが
お互いの身体の胸の辺りに感じて
全身がその中にあるんだから
どこをどう触られてもヌルヌルしてるから
まだ何かされてる訳じゃないのに
自然と呼吸が乱れて来るのを感じて
「まだ…、俺は何もしてないぞ?みくり」
そう言いながら
胸の脇に手を宛がうと
スルスルと滑らせて行く
スルスルと滑らされた感覚は
温かいにゅるにゅるした感覚で私には伝わる