第83章 秋は巣ごもり 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「緊張する程の事でもないだろう?
みくり、いつも通りに、すればいいし。
特別な事をする訳でも、ないぞ?」
「いやっ、そ、それはね。私も
ちゃんとね、理解はしてるつもりだよ?」
杏寿郎がこっちにおいでと
私を促す様に掛け布団を捲り上げて
私が収まる場所を作ってくれて
杏寿郎の身体に自分の身を寄せて
その腕の中にすっぽりと納まる
杏寿郎の匂いと体温に包まれて
杏寿郎の匂いを確かめる様にして
自分の身体を擦り寄せて
胸に顔を埋めるようにしながら
すうううぅと鼻から息を吸い込んだ
よしよしと杏寿郎の手が
みくりの頭を撫でていて
お互いの身体を寄せているんだから
自分のお腹に硬くなっている
杏寿郎のペニスが当たって居るのを感じて
「今日は、しないつもり…なんだがな」
「そ、それは明日の為?」
「溜めた方がいいと言うのもあるし、
溜めなくてもいいと言う情報もあるしな」
「でも、その期間の前から
そう言う機会を持った方がいいって…」
「それ、今言って良いのか?」
ギュウウっとみくりが
杏寿郎の胸にべったりと張りついて
そこにへばりついてしまって
「…お」
「お?」
自分の胸にべったりと張りついたままで
小さな声で言って来て
「お?何なんだ?みくり」
「……ぅう、お…さそい、だったり…ッとか」
「顔」
「えぇっ、か、顔っ?」
「顔を見せてくれないか?みくり」
よしよしとそこにへばりついている
みくりを力任せに剥がさない様にして
杏寿郎が頭や頬を撫でて
自分に顔を見せる様にと促して来て
「さっきの、お誘いをもう一度…。
俺としては、俺の目を見ながら、
奥さんからして貰いたいんだがな」
みくりの耳に指を這わせて
その顔のラインを撫でて行く
胸に押し付けて俯いていた顔が
少しばかりこちらを向いて
紅潮した肌をした みくりが
困った様に恥ずかしそうにこちらを見て来て
きゅっと軽く握った手を
自分の唇に押し付けていて
「みくり…」
「杏寿郎…っ、その…」
「してくれないのか?お誘い」
じっと下から潤んだ瞳をこちらに向けて来て
きゅっとその手で俺のパジャマを
握りしめて来ると
「杏寿…郎っ、して?」
「………みくり」
「?…、杏寿郎?…」