第81章 そうだ、和歌山へ行こう!後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
小さい規模ながらに
中々に充実した展示の内容で
みくりも満足していた様だ
「丁度、すぐそこからグラスボートも出てるし。
どうせだから、乗船して行くだろう?」
「確かに、グラスボートって
観光って感じするもんね」
平日なだけあって
定員80名のボートにゆったりと乗船できて
白浜の海の散歩を楽しんで
車に乗り込むと 白浜を後にした
紀ノ川のサービスエリアを過ぎると
和歌山から大阪に入るので
「これで、和歌山ともお別れだな」
「楽しかったね、和歌山」
「そうだな、今度来る時は白浜も
勿論いいが。足を更に伸ばして串本の辺りも
行きたいんじゃないのか?みくり、
君の好きそうな水族館とかがあるだろう?」
「串本なら、ホエールウォッチングも出来るよ
ホエールウォッチングって冬のイメージだけど
春から秋に掛けても、マッコウクジラ、
ザトウクジラ、ミンクジクラや
シャチが見れるんだってさ」
「ホエールウォッチングか…、確かに
俺も、ホエールウォッチングはした事無いが」
和歌山からの帰り道に
また次に和歌山へ行く時の
相談を既にしてしまって居て
「まだ、子供が小さい内は白浜の方がいいな」
「串本は楽しみに取って置くって事?」
「それもあるにはあるが、パンダのぬいぐるみを
アドベンチャーワールドで買わないとだろう?」
杏寿郎の言葉に
みくりが後部座席に視線を向けると
そこにはシートベルトをキッチリと締めた
2頭の大きなパンダのぬいぐるみが
いい子にして座っているのが見えて
「大人しく、チャイルドシートで
長時間過ごせる暇つぶしのネタを
考えないと…だね?杏寿郎」
きっと 白浜への道中は
子供が増える度に賑やかな道中になるだろうな
杏寿郎がルームミラーを見ると
後ろで仲良く座っている
パンダのぬいぐるみを見る事が出来て
あの席にあんな風に
自分の子供達を後部座席に乗せて
こんな風に阪和道を走るのは
一体何年後なのだろうか…と
そんな事を
杏寿郎はハンドルを握りながら考えていた
「ねぇ、杏寿郎」
「ん?どうした?みくり」
「また、来ようね?和歌山」
「ああ。そうだな。また来よう」
そうだ、和歌山へ行こう! 後編
ー 終 ー