第80章 そうだ、和歌山へ行こう! 中編 お相手煉獄杏寿郎 現パロ
「いや、それはそうだろ。
流石にあのサイズを君に両方持てとは
俺も、言ったりしないぞ?みくり」
こちらからお願いするまでも無いと
杏寿郎がそう言って来て
途中にあった自動販売機で
お茶のペットボトルを買って
預かっていて欲しいと言われて
持っていたエコバックに2本それを入れると
「だったら、杏寿郎のそれも預かろうか?」
フェイスタオルに履いていた方の
下着をくるんだ物が入ったそれを
預かろうかと声を掛けて
入れやすい様にして開くと
杏寿郎がそれをその中に入れて
「だったら、俺がそれを持てばいいな」
私の手にあったエコバックを
杏寿郎がそのまま持って行ってしまって
車に寄って
あのアドベンチャーワールドで買った
大きなパンダのぬいぐるみを
後部座席から解放すると
それぞれの腕にそれを抱いて
自分達の部屋まで戻った
「杏寿郎、先にあれ、使っていいよ~。
私、先に肌整えたりするから」
そう杏寿郎に声を掛けて
杏寿郎がドライヤーを使っている間
持って来ていた ティーツリーの
メディヒールのシートパックを顔に乗せた
「そうしてると、
白塗りのお化けみたいだけどな」
「カオナシみたいだって言いたいの?
でも、あったみたいだね、コラボ商品で。
カオナシのシートパック」
お化けみたいだと
シートパックを乗せてる顔を見て
杏寿郎が揶揄う様にして言って来るから
同棲し始めた頃から見られる度に
このやり取り何度もしてるけど
シートパックぐらいゆったりとさせて欲しいな
まぁ今日は温泉の効果でスベスベだけど
そのスベスベさを少しでも保ちたいもん
ドライヤー中にしたら顔が乾燥しないし
丁度いい放置時間になると思うのよ
杏寿郎が乾かし終わったからと
ドライヤーをこっちに返しに来たので
洗面所で髪を乾かして戻ると
杏寿郎がある事をして遊んでいて
「ちょっと、杏寿郎、何してるの?」
「いや、その、ちょっとだな。
童心に返って、ぬいぐるみで遊んでただけだ」
いや それ童心には返ってないし
どう考えても そのパンダを
そうしてる風に見える様な
ポジションを調整してた気がするんだけど?
「子供はそんな遊び方しません」
「むっ、それもそうだな。
なら、大人のぬいぐるみ遊びか?
どうだ?こんな感じでそれっぽく見えるか?」
「ねぇ、杏寿郎…」