第80章 そうだ、和歌山へ行こう! 中編 お相手煉獄杏寿郎 現パロ
「いえ、お気になさらず」
『ねぇねぇ見て見てあの家族、
娘ちゃんとパパがお揃いパンダ持ってる~』
近くを通りかかった別の
若い女性3人のグループが
俺とその女の子が親子だと思った様で
『何?お父さんパンダ似合いすぎッ
父も娘も可愛いとか、死ねる』
思った事を言いながら過ぎて行ってしまって
みくりがおトイレを済ませて
元居た 杏寿郎を待たせている場所に戻ると
杏寿郎の前に知らない
親子連れの姿が見えて
「でも、莉麻の
パンダちゃんの方が可愛いモンっ」
「そうだな、確かに、そっちの
パンダの方が可愛いパンダだな」
そう言って 首から下げた
パンダのバスケットを杏寿郎が
その手に持って
小さな女の子と
お互いのパンダを見せ合っていて
「すいませんっ、
お話まで合わせて頂いてしまって」
「いえ、俺は
子供は好きなので、大丈夫ですので」
小さな女の子と
どっちのパンダが可愛いかを
論議してるらいく
同じ型から出来てるから
瓜二つにしか見えないけどな
父親らしき男性が
電話をしに離れて居たらしく
少し離れた場所から戻って来て
杏寿郎に頭を何度も下げて
その女の子の手を引いて
そのまま行ってしまったのだけども
杏寿郎がその後ろ姿を見ていて
「ただいま、杏寿郎。
ねぇ、羨ましくなっちゃった?とか?」
「どっちでもいいとは言ったが、
女の子もいいなと思ってた所だ。
さっきの子も可愛らしい感じの
子ではあったが。あれが、君にそっくりな
可愛いい女の子だと想像してみれば。
仕事場の同僚達が娘にメロメロに
なってしまって奥さんに
呆れられる理由も分る気がしてな」
「女の子の方が良くなっちゃった?」
不安そうにしている
みくりの手を握ると
「いや、きっとどっちも可愛いからな。
どっちもいいし、どっちも欲しいけどな」
「じゃあ、ここから帰ったら…。
その時間、あるよね?お夕飯まで」
「君の方から、誘ってくれるのか?
それは応じない訳には行かないな。
なら、ちょっと早めに戻るか?」
15時のチェックインに
合わせて戻るつもりなのだろうか?
あ でも連泊だから
チェックインは要らないのか
だったら 15時よりも早くても戻れるけど
アシカやミニブタや
犬やハリスホークの出るショーは
14時45分から 20分間なので