第78章 ピックアップ御礼 秋と言えば…? お相手:煉獄さん現代パロ
何でそんな事言うのと
言いたそうに尋ねて来るが
俺はこっちがそうして煽られた分を
奥さんにそのまま返してやろうと思ってるだけだが
みくりが理由を尋ねて来るので
ある事を耳元で囁くと
顔を赤く染めてしばらく考え込んで
それから 小さく口元を押えながら頷いたから
ちょっとした仕返しでは済まない自信が
俺の中にも出来てしまっていて
その後は渡辺酒造のブースで
ノンアルコールビールを購入して
スタンプを貰って
その隣の中条ピザと書かれた
のぼりの立っている石窯のピザの所で
中条市の食材を使ったミニサイズのピザを
買ってそれを食べていると
ビールを飲んでる人が皆
美味しそうにソーセージを食べていて
その人達が来た方を見ると
ボイルソーセージを売っているブースがあって
地元の養豚所のブースの様だった
「気になるのか?」
「皆、あれ、食べてたから。
ちょっと気になるかも?」
地元のブランドの三条大栗をエサにして
育てられた三条栗豚のソーセージも売っていて
それがビールと相性抜群で
セットで全国発送もしてくれる様だったので
杏寿郎の実家と自分の実家に
そのセットのギフト発送を依頼して置いた
栗をエサにして育った豚は
普通の豚肉よりも霜降りが多く
肉質もジューシーで柔らかいらしく
その脂も上品な甘みを持つのだそうだ
「イベリコ豚って知ってるでしょ?
イベリコ豚ってどんぐりをエサにしてるんだって。
だから、どんぐりで美味しい豚肉になるなら
栗をエサにして育ったら、美味しい
豚肉になるよね?きっと」
「それも、只の栗じゃなくて
ブランド栗の三条大栗をエサにしてる豚だろう?
マズくなる要素がない気がするがな」
その地元のブランド豚の肉を使った
ソーセージが不味い訳がなくて
みくりが美味しいから家にも
買って帰ろうと言うので同意した
今日の宿代でもないが
そのお礼だったら
ここに来る前にハロウィンの
可愛らしい秋の練り切りの
詰め合わせを買ってるから十分なのに
美味しいと思ったものを
他の皆にも食べさせてやりたいと思うのは
何とも奥さんらしい行動ではあるが
「ねぇ、杏寿郎、色々あるよ?
辛いのとか、ハーブ入りとか、カレー味とか。
日持ちもするから、家でこれで
ワインとか、ビールも良いかもね?」
「今夜はあの家だし、手前もあるから許すが…」