第78章 ピックアップ御礼　秋と言えば…？　お相手：煉獄さん現代パロ

「家をここに建てるのも、
悪く無いかもなと思ったんだ」

「って、ここに？」

みくりが今いるここに建てるのかと
勘違いしてる様な口調で返して来たので

「いや、違うんだ。ここにって
意味じゃなくてな、自分達の家をな。
将来、中条市に建ててもいいなと」

「京都に建てなくていいの？」

「前にも話したが、京都の家は
本宅じゃないからな。あの家は
俺の父親が建てた家だから
代々あの土地を継いで来た訳じゃないんだ」

そう言えば世田谷にある家が
本来の煉獄家の家だって言ってたっけ？

「だったら、世田谷の家はいいの？」

「あの家はあの家で古いからな、
重要文化財のような家だぞ？
到底、住めるような家じゃない」

要するに建物がそのままだから
普通に生活をするには
台所が土間で釜戸だから不便だって事だよね？

「まぁ、何となく
杏寿郎が家を好きな所に
建てていいよってお父さんに
言われた理由が分かった気がする」

「だが、子育てするにはいい環境だな」

「成瀬さんが子育て支援にも
市政と協力して、力を入れてるらしくて。
子育て世帯の中条市への移住をね
支援する事業をしてるんだよ。
子供の医療費や、給食費、保育料の
減額や無償化をね。段階的にしてるんだって」

ふぅーーっと杏寿郎が
ため息を長くつくと

「前に成瀬さんが、そんな事を言って居たな。
中条市に子育て世帯向けの
家族で楽しめるスポットを作る計画を
進めているらしいな。他の市からの
移住者向けに空き家の格安の賃貸も
取り組んでいると言って居たか」

「そろそろ、車に戻ろうか？
歩きながら、話の続きしようよ」

そう言いながら
みくりが手を差し出して来たので
その差し出して来た手を握って

来た道を

また引き返して行く

違うのは　今は手を繋いでる事位か

「中条市は、紅葉も綺麗なのか？」

「綺麗かどうかは知らないけど、
その年の紅葉が綺麗かそうじゃないかは
気温とかに左右されるからねぇ～。
あのお寺もそうだけど、中条市には
幾つか紅葉のスポットがあるよ？
それこそ、清水さんのアマゴとニジマスの
釣り堀のある辺りは紅葉の名所だけどね」

話をしながら　駐車場まで戻る

行よりも早く戻れた気がするのは
帰りが下りだからだろうが

これだけ自然が豊かなんだから
秋が深まった中条も綺麗なんだろうな