第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
成瀬に竿師を知って居るかと
尋ねられてしまって
思わず口の中の物を
吹き出しそうになってしまった
竿師は女性に尽くすことが前提だ
自分のサービスの見返りに
金銭授与を受けるんだからな
「一度、経験した候補生の中には
それを目当てに。仕事を頑張る子も
居たって位には、篠田大地は凄かったらしいよ?
女の子達が、廻しで受けた傷を
癒した上に行為に夢中にさせるんだからね」
今までのガールズ時代に
鞭しか与えなかったのであれば
プリンセスにまで昇りつめれば
大量の飴が用意されてると言う事か
ん?待てよ?
みくりが自分をこうしたのは
篠田大気でもなければ
月城奏でもないと言って居たか
だとしたら
彼女をああした張本人は
竿師である 篠田大地の方…なのか?
「そして、組織はドンドンと
巨大化して行ったんだ。当然
人数が増えて組織が多くなると
統率を取るのが大変になるだろう?」
そう成瀬が杏寿郎に言って来て
リーダー研修の講義の
復習をしているかのようにも感じる
「そんな、複雑なメンバーや
データーの管理や顧客情報の管理。
組織内でのシステムの構築をね。
篠田から任されていた、
4人のメンバーが居たんだよ。
ジャックと同等の扱いになる、存在で。
ブレンって言うねランキングに
左右されないメンバーが居たんだ」
「黒瀬は昔からパソコンや
ネット関連に詳しかったので。
彼なら、それが出来ると思います」
改良に改良を重ねて
組織としての概形を整えたんだな
それに関与してるのが黒瀬守なのか
「いい頃になったね」
そう成瀬が本題に入る為の
準備が整ったと言って来て
ここから先が
直接的にみくりに
関わる話になるわけだな
「まぁ、本題に入る前に
ちょっと、一服してもいいかい?
テラス席なら吸えるからね。
ああ、適当にあっちに運んで?」
周囲をガラスで囲まれた
テラス席に移動する
ガラスの向こう側には
博多の夜景が広がって居て
その闇の中に 赤く
成瀬の葉巻の火が
赤い蛍の様に見える
「杏寿郎君は吸わないの?タバコ」
「昔、は、吸ってましたよ。
それこそ、宇髄先輩に付き合わされてですけど」
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「でも、お邪魔して良かったんですか?」
しのぶが申し訳なさそうにしながらも
コーヒーを飲みながら
室内を見回して居て