第73章 残りの結婚休暇の使い方 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「杏寿郎、隣に
コツメカワウソが居るよ!!」
観に行こうよと言って
さっきまでレッサーパンダを見ていたのに
興味はカワウソのって言うか
コツメカワウソともう限定して来たな
「コツメカワウソはね、カワウソの仲間では
一番小さい種類なんだよ。あ、そうそう、
カワウソはラッコの仲間なんだよ。
ラッコが見れなくなるって話、知ってる?
ニュースでやってたんだけどね、
もう、日本にはラッコは
4頭しかいないんだってさ」
水族館のイルカに並んで
愛くるしい姿で人気者だったラッコの
現状の話をして来て
「水族館の人気者が消えた理由…か」
「理由?密漁と毛皮を目的にした乱獲。
生息海域でのタンカー事故とかで
大量に数を減らしたのが原因らしいけどね。
北海道の方で、野生のラッコが
繁殖してるみたいだよ?ラッコって
沢山食べるんだよ、生態系に影響する位ね」
昔 水族館にラッコが1日に食べる
餌をサンプルで展示してあったのを
見た事があるとみくりが言って来て
カワウソを見ながら
何故かラッコの話をしてるのだが
「ラッコは寒い海域で生息してるんだけど。
皮下脂肪を蓄えないから、体温維持を
するのに沢山食べるんだって、イカとか
貝とかね。ラッコは育児には
雄は関わらないけど、カワウソは
雄も育児積極的にするんだってさ」
そこまで聞いて
あの愛くるしい姿のラッコに
ちょっとした不信感を抱き始めて来ていて
その後にまたしても
ラッコに交尾に関する
知らなかったら良かった事を
みくりが話をして来て
俺の中のラッコのイメージが
大きく損なわれたのは言うまでもない話だが
「ねぇ、杏寿郎。
あっち、象が居るみたいだよ?象見ようよ」
「象に関する、知識は要らないからな?」
ラッコの話をしてから
杏寿郎の様子がおかしかったので
象に関しては何も無いと言うので
いちいちそれぞれの動物に関する
無駄な知識を聞く事になるのかと
思って心配して居たがそうでもないらしい
少し前を歩いている奥さんを呼び止めると
「その君の、生き物に関する知識は
どうして、内容に偏りがあるんだ?
今日のラッコの話は、
随分と内容が詳細だった様にあるが?」
「ああ、それ?それは私がそれについて
調べたか調べて無いかだよ。興味があって
調べた事は記憶が詳細になるだけだよ」