第72章 残りの結婚休暇の使い方 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
みくりがそれで
そうなる手前で止めると
目に涙を浮かべながら
どうして止めるの?と言いたげな顔で
こちらを見上げて来るから
「はぁ、…はぁ、杏寿郎…?」
「ここじゃテイスティングしか出来ないからな」
そうすると言いながら
杏寿郎がテイスティングしか出来ないと
そう不満そうに言って来て
「あっちでじっくり、君のその
甘く蕩けた声も堪能したいからな。
どうにも、遠慮が混じるだろ?」
抑えた喘ぎ声じゃ物足りないとでも
言いたげな風に杏寿郎がそう言って来て
「杏寿郎…シャワーは?」
「うん?後でだな」
軽々しくお姫様抱っこで
抱き上げられてしまって
どうにもここではずっと
杏寿郎に運ばれてる気がする
「それに、あまりテイスティングし過ぎると
そのままここで、君を
本格的に頂いてしまいたくなるだろう?」
「それはダメッ、だって…今日は…ッ」
一番出来やすい排卵日の2日前なのだから
今日 着けないでしたら
それこそ 浜名湖ベイビーが出来てしまう
「まぁ、着けても出来たって話も
噂には聞いた事はあるが…な」
「それって、ちゃんと最初から
着けてなかったとかじゃないの?」
クリアテントの中に入って
ベッドの上に降ろされる
枕元に置いたままにしていた
コンドームの箱を杏寿郎が手に取って
その中からコンドームを取り出して
綺麗にベッドのシーツは交換されて
ベッドメーキングされているから
掃除に入って来た人に…
置いたままにしている箱を見られた…よね?
「怒ってる…のか?みくり」
「いや、まぁ…そう言う事
する人も居るから…とは思うけど」
チェックインの時に松代が言って居たし
それも込みなのは あっちも
承知はしてるだろうけど
「あの夫婦、やり過ぎ…とか
裏で言われるんだろうか?」
「昨日だって、いつも通りっ
えっ、あッ…いや、えっと」
そうだ 杏寿郎を基準したらダメだった
普通からしたら回数多いもんね
それも連日…だったら
「控える…か?」
「ええっ?どうして?いつも通りでいいよ?」
昔 付き合ってた彼女さんにでも
言われた事思い出したのかな?
そう心無しか落ち込んでそうな
杏寿郎の頭をよしよしと撫でると
ギュウウと縋る様に抱きついて来られて
珍しいなと思いながらも
その身体に自分の腕を回して抱きしめる