第72章 残りの結婚休暇の使い方 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
もう こんな風になる大分前から
杏寿郎が欲しくて仕方ないのに
存分に焦らしに焦らされてばかりだから
悔やみ事の一つも言いたくもなる
ちゅうと額にご機嫌取りのキスを
杏寿郎がして来て
そのままお互いの額と額を合わせる
「…ッ、ずっと…そう、したいって
思ってた…のにっ、ふぁ、ンんッ」
「俺をイチイチ、煽るのは止してくれないか?
俺だって、すぐにそうしたいのを抑えるのに
どれだけ苦労してると思ってるんだ?
折角、こんな風になってる君を
堪能しないなんて勿体ないからな」
「ねぇ、杏寿郎…、あっち…。
ベッド…がいい…、ベッド…行きたい」
そう言ったら
そのまま 身体を抱え上げられて
ベッドのあるクリアテントまで運ばれる
いや当然 腰は砕けてるから
歩いたりなんて出来ないんだけども
ベッドの上に降ろされると
「そのままそこに居てくれ」
と杏寿郎に言われて
身体濡れたままだけど
ベッド 2つあるから
こっちは濡れても…寝るのは隣のベッドを
使えばいいんだろうけど
全開に開いたままのテントの
カーテンを閉めに行ったのかと
思って待っていると
彼の目的は全開のカーテンじゃなくて
置いていた荷物の方で
こちらに向けて何かを投げて来るから
投げて渡して来たそれをキャッチする
見覚えのある大きさの箱
「ゴム…、新しいの買って来てたの?」
「いや、使い掛けじゃ足りないかと思ってな、
それだけあれば、足りるか?」
入籍してからは
つけないでするのが多かったし
つけるのは所謂 今みたいな
危ない日…だけだったから
「3泊…」
そう杏寿郎が難しい顔をしながら
ぼそっと言って
今日よりも明日とかの方が
一番出来やすい時期だから
するには要るけど
「1ダース入りだけど…」
単純計算すれば4回…って事になるけど
日割りするなら…ばの話
「無くなれば買えばいい」
こっちに杏寿郎が手を出して来たので
パスされたコンドームの箱を
杏寿郎の手に返すと
その外の外包を杏寿郎が取って
ゴミ箱の中にそれを捨てると
箱の中からひとつ
コンドームを取り出して
はいとこちらに向けて渡して来るから
渡されて 受け取ったはいいけど
これって…
「君に着けて貰えると言う、
サービスを期待してるんだが?」
思わず 自分の手のゴムと
杏寿郎のソレを交互に見てしまった