第71章 残りの結婚休暇の使い方 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
自分の背中に彼の体温を感じる
「それを俺は、気にし過ぎるなとも
言う事は出来ないし、そうなるのも
仕方ない事だと思うがな?」
「気にし過ぎるのは、良くないって事も
ちゃんとわかってるんだよ?でもね
今自分がこうなって、その時のね。
お母さんの気持ちとかさ、ちょっと
考えちゃう…考えるつもりとか無くてもね」
杏寿郎の両手が丁度
自分の下腹部の前の辺りにあって
きゅっとその手を杏寿郎が組むと
その組んだ杏寿郎の両手の中にある
空間の部分に重ねる様にして
みくりが自分の手を置いた
「みくり。明日なんだけどな。
安産とか、子宝にご利益がある、
浜松にある寺に行かないか?
気休め…、位にはなるんじゃないか?」
困った時の神頼みとは言うけど
確かに何もしないよりも
参拝したら気持ちは楽になりそうな気はする
「そうだね、行こうよ。
それ位しか出来ないし」
「参拝するだけでもいいが、どうせなら
御祈祷もして貰うか?さっき丁度
その寺のHPを見てたんだがな。
予約なしでもいいみたいなんだ」
何を調べてるのかと思ったら
そんな事を調べていたのか
「浜名湖を真下に見れる、ロープウェイも
考えてたんだがな、今の時期は遠慮するだろ?」
窓は開けて換気されてても
密閉した狭い空間に他の人と一緒はなぁ
「49人乗れるらしいぞ?」
「え?ロープウェイって
そんなに沢山乗れるっけ?
六甲山のもそんなに乗れたっけ?」
小さい箱のイメージだから
あれに50人近くも乗れると言われても
「六甲山のも42人乗れるぞ?」
「そんなもんなんだ、意識した事ないや。
そんなギュウギュウに乗る物でもないけど」
「ギチギチのロープウェイは、
確かに息苦しそうだな。
ちょっと、落ち着いたか?」
お寺に参拝するって話と
ロープウェイの話で
ナーバスになって居た気分は落ち着いて来て
夕飯の支度を再開した
買って来たナスは
トースターにお任せで焼きナスにしてる間に
残ったナスを細切りにして耐熱ボールにいれて
ツナ缶の油ごと白だしとちょっとポン酢と
創味シャンタンと砂糖を入れて混ぜると
後はシリコンの蓋をしてレンジで5分
仕上げに鰹節と白ごまを掛けるだけで
後を引く美味しさの1品になる
はんぺんは1枚は定番王道の
チーズの挟み焼きにして
もう一枚とちょっとを適当に切って