第68章 7月のある週末の話 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
グイっと手首を掴まれてしまって
その場に引き留められると
もう反対側の肘を杏寿郎が
壁について来て
手を付くよりも
肘を付いてるのだから
顔の距離は各段に近くて
既に目と鼻の先だ
「ホテル…に帰って来たら
俺がしたい様にしても、いいんだろう?
流石に俺も、仕事中には…なぁ」
そうは言って来るが
あんなキスを仕事中にしてきた人に
それを言われても説得力に欠ける
「なっ、あんなキスしたのに…?」
「さっきの俺のキスで、
そうしたくなってしまってると言う事か?
あれでも、大分手加減をしたつもりだったが。
もう、俺のしたい事なんて、知ってるだろう?」
グイっとみくりの足の間に
杏寿郎が自分の膝を押し付けて来て
私がそうされるのが弱いのを知って居て
壁に肘を付いたままで
反対の手でみくりの顎を
クイッと引き上げて来ると
「みくり…」
「杏寿郎…あの、ここで…なの?」
「みくり、悪いが…君に
話をさせてやれないかも知れんな」
杏寿郎の唇がみくりの
唇に重なって来て
あのクインテットは人目があったから
遠慮が多少あったが
このふたりきりの部屋には
杏寿郎を遠慮させる物なんて何もないから
もっと…と言いたげに
顎に添えた手を引きあげられまって
もっと口腔内の深い場所にまで
杏寿郎が性急に舌を押し込んで来て
「んぅ、はぁ…んんっ」
「今夜は俺に…、君が
合わせてくれるんだろう?」
顎から離れた手が
みくりの後頭部に添えられて
杏寿郎の思うままに
満足いくまで口の中を
彼の舌に蹂躙されて行く
息を上手く吸えないで居て
喉が詰まりそうになる
「んぅ…んっ、杏寿郎…んぁ、あぁん」
キスをしたままで
服の上から両胸を揉みしだかれて
みくり大腿の間に
杏寿郎の膝が割り込んで来る
「ふ、ん、…ッ、…みくり」
「やぁ、ダメッ、足…入れちゃ…んんっ」
「ん?それはどうしてだ?みくり」
そう杏寿郎が
みくりの耳元で問いかけて来て
レロー…と
耳の根元の部分に舌を這わされて
耳の軟骨の出っ張った部分を
舌先で弾く様にして刺激して来て
「ふぁ…ぁ、んんっ、あはぁ、ん」
「どうダメなのかは、
教えてはくれないのか?みくり」