第67章 7月のある週末の話 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
その多段フリルのスカート部分は
一段 一段毎に青みの違う生地に
切り替えられていて
グラデーションを作って居る
そのフリルの部分にはランダムに
紺色に近い色味のリボンが
大量に縫い付けられていて
可愛らしい印象のドレスだった
腰の大きなよく目立つ
存在感のある大きさのリボンは
青い蝶々みたいなドレスだった
合わせるネックレスも
ブルー系のマルチカラーの
パールのネックレスとピアスで
ドレスとの相性もピッタリだ
もうあの時点で十分に
仕上がってると思うのだけども
その辺りも最終的に
試着して貰って仕上げるのは
昔からのポリシーなのだと
麻理恵の妹である樹奈が言った
その頃の杏寿郎は言うと
そんな大した準備らしい準備は無いので
最終的な打ち合わせを兼ねた
談笑をクインテットの
広報担当のスタッフとしていた
アクアトピアのCMを知って居た様で
『あのアクアトピアの方のCM
何度か拝見をしております。
今回はお世話になります。
公式の動画の方の仕上がりも
期待しております…』
「ご期待に沿える様に、尽力致しますので。
どうですか?ドレスの方の最終調整は
進んでいる様ですか?」
このフェアのメインである
模擬挙式での花嫁の着るドレスなのだ
クインテットの広報も
マリエ・エトウの新作の限定ドレスを
メインに押し出したいだろうからな
「ええ、クインテットにピッタリな
マリンブルーのウエディングドレス
を依頼しておりましたので」
「すいません。
そろそろ、お着換えを…あっちも
大分、整って来てますので」
そうこちらの控室に
クインテットのブライダルスタッフが
杏寿郎に伝えに来たので
控室に用意されていた
白のタキシードに袖を通した
真っ白ではなくて
ポイントがマリンブルーになって居て
襟とタイとポケットチーフが
マリンブルーになっていて
その下に着るベストが
更に深い青の色味のディープブルーで
海の深さでも表しているかのようだ
麻理恵先輩のドレスを身に纏った
みくりには控室で出会う時間も無いので
そのまま 動き出したクインテットの
甲板に配置されている
挙式の会場へと移動した