第67章 7月のある週末の話 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
2022年 7月18日
三連休の最終日
アクアトピアの館長さんから
あの時の写真入りの年間パスポートを
お礼にと頂いてしまったので
みくりと連休中に
アクアトピアにお邪魔した
夕飯の片付けを終えて
LINEを一生懸命にしてると思って居たら
あれから不死川の彼女とも
頻繁にやり取りをしている様で
「すっかり、不死川の彼女と
親しくなってるんだな、君は」
「え?不死川さんは
杏寿郎のお友達なんでしょ?
あ、でも転勤になったんだったけ。
入社して最初の一年に、
色々とお世話になったって
杏寿郎言ってたもんね」
そう言いながら LINEを終了して
テレビのスイッチを入れたから
杏寿郎は淹れたコーヒーを持って
ソファで寛いでいるみくりの隣に座った
「まぁな、不死川には色々とな。
美味いラーメン屋を教えて貰ったりな。
確か、バイトのグリットガールだったな。
不死川が贔屓にしてる、自動車の整備工場の
娘さんで事務の仕事をしてるらしいがな」
そう言いながら コーヒーに
一口 口をつけた
「ああ、そうなんだ。お家が車関連の
お仕事しててって事か。あ、
気まぐれクックの新着動画上がってる」
「好きだな、気まぐれクック。
どうして、そんなに好きなんだ?
魚捌く系のユーチューバーは他にも
居るだろう?」
「ただ捌くだけじゃないのっ、
説明もだし、解説もだし、
それに、美味しそうに食べるし飲むからっ。
だから、かねこさんの動画好きなの」
そこまで言って
動画が始まって居たから
みくりの視線がそっちに向いていて
いつもの潮干狩りや船のタコ釣りの動画と
明らかに反応が違っていて
もう 何を言いたいのかは
杏寿郎にも理解が出来たが
「もう、言われる前に言って置くが
あれを、してみたいんだろう?君の事だ
何となくだが、想像が付いたからな」
スマートフォンでみくりが
アパートから浜名湖までの
ルート検索をしていて
「3時間ちょっとだって、浜名湖まで」
「俺としては琵琶湖の方が近いから
琵琶湖で手を打ってもらいたいがな」
「だって、ヤバくない?観てよ」
そう言いながらテレビを指差して
今度は杏寿郎の方を見て来て
「浜名湖で、車エビ、網で掬えるんだよ?」
「浜名湖と言えば…、先月
ニュースになってたぞ?」