第16章 夢 現 お相手:冨岡義勇
「どうしてだ?
……これで元に戻ったはずだが?」
すっと義勇の頬に
みくりが手を伸ばして
その頬に手を添える
何もまだ 言ってないのに
ふっと義勇が笑って
みくりの手に自分の手を重ねると
ギュッと握りしめた
「……承知した」
そう言われたかと思うと
顔を近づけられて
チュっと唇を重ねられてしまった
そうして欲しいと思ってたから
何も言わなくても伝わって居て
嬉しいって感じてしまった
「義勇……、好きッ……」
口付けを何度も繰り返しながら
その合間にそう言った
「ああ、俺も……好きだ、みくり」
「義勇……あの、そろそろ……」
「ああ、でも……、いいのか?」
「うん。……義勇……そうして欲しいから」
「……わかった」
ズンッっと奥まで
一気に押し込まれるように
沈められたかと思うと
そのまま激しく腰を打ち付けられて
ズンッ ズチュ… グチュッ
ズチュン…
「あっ、あ、あっ、ん、ぁ、
ぁああああんっ、義勇…、あ、はぁん」
押し寄せて
止められない快楽に
喘ぎながらもその名前を呼んで
ギュッとその身体にすがりついた
「……はぁ、みくりっ…。
好きだ…、お前が、好きだっ」
「あんっ、ああ、ぁ、
義勇、好きッ、…あぁあんっ!」
ズチュン グチュ
ニチュ ズパンッ パンッ パンッ…
それまでとは比べ物にならない
頭を刺すような快感が突き抜けて
激しく腰を何度も何度も
打ち付けられて
「あ、あ、ぁあ、んっ、
義勇っ、はっ、あぁああああんっ!!」
その快感に何度目かの
絶頂を迎えると
ギュウっと搾り取る様にして
自分の中が義勇のモノを締め付けて
「…………くっ」
ズルッと彼のモノが
自分の中から抜き去られると
彼の熱い熱が ドクドクと
吐き出されたのを
お腹の上に感じて
ふわふわとした
浮遊感に満たされていくのが分かった