第66章 あるカップルの週末 お相手:不死川実弥 現代パロ
「ねぇ、不死川さん?
身体、自分で洗えるよ?」
「洗うなって言う気かァ?
なら、俺に洗わせろォ」
結局身体を洗われてしまって
不死川さんが用意してくれていた
朝食を食べる
洗いものぐらいはしますと
片付けを申し出てキッチンのシンクで
みくりが洗い物をしてると
「んでぇ、俺の我が儘姫さんは
どこ行くっ、つってた?」
「もう、自分の結婚式なのに
不死川さん、適当過ぎるし」
出掛けるって言ってたが
どこ行くって話だったっけ?
「スーツまでは要りませんけど、
適当に、綺麗目でお願いしますね?
結婚式、ありますから」
結婚式…と聞いて
「あっと、ブライダルフェア行く
って言ってたの、今日だったかァ?」
約束していた内容を
不死川が思い出した様でそう言って来て
丁度テレビから
この前 アクアトピアで撮影した
あのCMが流れて来て
煉獄の所の夫婦が結婚式をして
俺もその結婚式に参列したが
「女つぅもんはよォ、
やっぱ、水族館でしてぇもんかァ?」
「え?人によるかな?
私はホテルが良いって言いましたもん」
そうだった 1年過ぎたあたりから
ちらっとそんな事を思うには思って居たが
結婚を意識したのは
丁度その辺りにみくりが
生理が来ないって言い出して
もしかしたらってなったんだが
結局遅れてたってだけだったが
まぁそん時にそのまま
出来てても結婚すりゃいいかって
普通に思えたからだ
みくりが結婚式に出した条件は
2つだ
チャペルのあるホテルがいいって言うので
神南港市の海沿いのホテルで
どこがいいかを思案していて
先週末はテラススイートの
ブライダルフェアに駆り出されたのだが
まぁ 場所はみくりの好きにしていいと
最初から伝えていたから
ブライダルフェアも予約したら
付き合う約束になってるしなぁ
後 コイツの実家は
九州の方で飛行機の距離なんだが
実家の祖父が持病があって
そこから両親がこっちに
来れないって言うのもあるから
リモート結婚式に対応してくれるホテルを
探してるんだとは聞いてる
「それでですよ?聞いて下さい。
私、見つけちゃったんですよ!
リモート結婚式の見学ができる
ブライダルフェアを!」
それに 今日は駆り出されるのか俺は
理解した