第63章 例えばこんな結婚式を 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
ドレスを脱いで返却して
夜勤をしているアクアトピアのスタッフに
声を掛けて アクアトピアを後にした
さっきまでそこだけ
穴が開いた様になって
明かりが抜け落ちていた
商業施設もライトアップされた
いつもの夜の顔になっている
夜の海風に軽く髪を乱されながら
今夜の宿泊先の
テラススイートハーバーを目指す
「今日は、と言うか昨日はになるのか?
お疲れ様だったな、みくり」
「終わっちゃったね。今日が。
杏寿郎も、お疲れ様でした。
仕上がり、大丈夫かな?CM…」
「嫌でも、全国放送されるから
見る事にはなるだろうがな。
ホテルに着いたら、シャワーして
すぐに休むだろう?ドレスで
ずっと過ごすのも体力使いそうだしな」
みくりが自分の腰のラインを
自分の手で擦りながら
「ずーっと、締められたまんまだったしね。
杏寿郎が、撮った画像、また送ってくれる?」
テラススイートのフロントで
チェックインの手続きをして
カード型のルームキーを受け取る
滞在中使えるキーだと説明を受けた
4階から6階のスタンダードルームに
7階から11階はワンランク上のエリア
12階には3室のスイートルームを備えている
「ねぇ、杏寿郎」
「どうかしたか?みくり」
部屋の番号が印刷されているから
部屋番から推測するに
泊まる部屋は10階なんだろうけども
「これは、職権乱用?誰かからのご好意?」
「言ってなかったか?ホテルも
このプロジェクトに参加してるし、
専用のプランもある。ブライダル利用で
部屋のアップグレードがサービスされるんだ」
「ちょっといいお部屋にお得に
ステイ出来るのは、お得だね」
「その代わりに、アンケートの回答と、
レビューサイトへの投稿をとの
上からのお達しだがな?」
テラススイートは一番下のグレードでも
1室の価格が8万5千円からだからな~
お部屋も カップル夫婦向けだから
ツインとダブルばっかりだしな ここ
エレベーターで10階に上がって
カードに書かれている1011号室を探す
「って、杏寿郎、
ここっ、角部屋じゃない?」
「このホテルで唯一の、デイベットのある
オーシャンビューテラスのある部屋だぞ?
良いだろう?結婚式の後に泊まるのに
ピッタリの部屋じゃないか?」