第61章 呼びたい男と呼ばない女 お相手:宇髄天元 現パロ
ちょっとやそっとでは
満たされない 彼の性欲を
ひとりの女性が その身で
受け止めるのは 気の毒だと
ずっと 彼が 出会ってすぐの頃から
しばしばに私に漏らしていた持論だ
「で、みくり的にはどうなの?
その辺りは、ひとりで全部
俺を受け止めてくれちゃうつもりに
してくれてんの?みくり。
それとも、今まで通り?」
え?ちょっと待ってそれって…
その話を何度も 私にしてた理由て
「あの…、天元さん…それ…って」
「全部受け止めてくれる?」
一瞬で色んな考えが浮かんだのは
言うまでもない話なのだが
正直…無理かも知れない
「あの、天元さん、私はいつも
手加減…して頂いてたんですか?」
「んー?どうだろ?
それはもっと、大人の時間になったら
答え合わせしちゃう感じでいいでしょ?」
私の身 ひとつで 足りるのだろうか?
彼の特別になりたいなんて
あんなに望んでたのに
そうなり得ないと思いつつ
望んでいたのに
我ながらにとんでもない事を
望んでしまったって思ってしまって
「ずっとここに居ても仕方ねぇし、
奥も見るでしょ?万華鏡いっぱいあるけど?」
万華鏡ミュージアムと言うだけの
事はあって
その シアターみたいな奥には
沢山の万華鏡が展示されていて
私が 万華鏡と言えばと
まず連想する あのお土産屋にありそうな
赤い色のちりめんの布の貼ってある
定番の万華鏡から
これは天体望遠鏡なのか?と
思わせる様な 大型の物や
小さな ひょうたん型の
キーホルダーになった物もあって
大小もさることながらに
色々な形の万華鏡が揃っていて
そのひとつひとつを覗いて
楽しめる様になって居て
「これっ、凄い綺麗です!
私の知ってる、万華鏡と違いますっ」
「カレイドスコープね、
こっちが、ドライチェンバーので
こっちが、オイルチェンバーのやつ。
んで、これが、オイルワンドのやつね」
そう 宇髄が 万華鏡の種類を
説明してくれるが何が何か分からない
綺麗だって事はわかるけど
「あ。これも万華鏡なんですか?
顕微鏡みたいな形ですね、これ」
「ああ。この形のはね
オルゴールスコープって言うやつね。
覗いてて?こうしてスイッチ入れると」
顕微鏡の様なその覗く部分を覗くと