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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第61章 呼びたい男と呼ばない女 お相手:宇髄天元 現パロ



「わぁっ、凄いですね」

その薄暗い丸い半球状の天井のエリアに
足を踏み入れた途端にみくりが
そう感嘆の声を上げる

「そ、凄くね?ここだけで
500円の価値あるんと思うんだわ、俺」

通路になっている部分を除いた

四方の円形の壁と天井に
投影されているのは

色鮮やかな常に流動的に姿を変えて行く

万華鏡の世界でしかなくて

まるで 自分が万華鏡を構成する

一粒のビーズにでもなったんじゃないかって


そんな 勘違いをしてしまいそうな


そんな光景が広がる


色々な姿と表情を見せる 

ステンドグラスの壁にでも囲まれている様だ


ステンドグラスなら 

その絵柄は変わる事はないが

その壁に投影されている映像は


その 一刻一刻で柄も色も変えて行く


「一瞬…、一瞬で柄が変わるから。
二度と同じ柄にはあれがいいって、
感じても出会えねぇ。けど…、
だから、こそ…そこがいいのかもなって」


そこにあるのは 一瞬の美でしか無くて

その刹那的な美である事が


この世界を余計に魅力的な世界にしているのか


凄い 凄い 凄い

映像を映しているだけなのに


例えば 静かに音もなく降る


雪花 の様な


例えば 満開の桜の花の様な


例えば 色とりどりの熱帯魚の泳ぐ


南の海の様な


そんな 世界を連想させる様な


そんな一瞬が そこにあって


「凄いですね!宇髄さん!!」

「だろ?俺さ、も、ここ住みてぇもん」


「ダメです。ここに住むのは危険です」

「危険?どゆこと?」


「だって、ここから離れられません。
見逃すかも知れないと思ったら。
瞬きもし忘れてしまいそうです」


そう言って その映像を見上げている

そのみくりの横顔と

その 後ろに見える 万華鏡の映像と

その両方が一度に楽しめて


「ここの事、知ってた?」

「いえ、日高山には何度も来てますし。
幼い頃はそれこそ、牧場とか
アスレチックとか、夏はキャンプ場。
冬は人工スキー場に行くのが定番で。
大人になってからは、
その…夜景ばっかりした…けど。
ここの存在は知りませんでした」

日高山には小さい頃から
両親と共に遊びに来た事があるし
市内では定番の行楽地だけど

こんな場所があるなんて 知らなかった


「アレ、買おうかな?」

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