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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第61章 呼びたい男と呼ばない女 お相手:宇髄天元 現パロ



ハーバーアートストリート

と言う その名の通りに

海沿いのプロムナードには

大小様々な 立体のアート作品が配置されていて

さながらに 青空の下の

無料の美術館…とも呼べそうだ


海に飛びだす様に 円形のプロムナードが

広がっている場所には


ワイヤーで出来た 大きな 

食べ物のなる木があって


このアートストリートの
メインのオブジェの様だった


「影山真輝(かげやましんき)って
知ってる?マルチアーティストだから。
音楽の方が有名かも知れねぇけど」

「もしかして、このオブジェを
手掛けたのが、カゲヤマシンキ?」

「今はさ、ニューヨークを
拠点にして、音楽活動しながら
個展したりもしてるって話」

そう言いながら 宇髄が
その大きなワイヤーで出来た
木のモニュメントに手を触れて

「あしなが育英会って知ってる?」

そう突然に話題を変えて来て

「災害とか事故で孤児になった
子供の心のケアや、進学支援を
してる…団体ですよね?」

「ここに展示してある、アート作品は
クリエイターが無料で提供してて。
一定期間の展示期間がすんだら
オークションに出品されるんだわ。
それで、クリエイティブな仕事を
夢見てるけど、進学が出来ないって
そんな、子供達の支援活動費になってる」

宇髄がその食べ物のなる木を

下から見上げて

それに続く様にしてみくりも見上げた

「そんな活動が、あったんですね」

「そ。それで、影山も
家の金銭的な事情で、夢も多才な才能も
捨てて普通に就職しようとしてたんだわ」

ん?何だろう
急に学校の先生みたいな事言いだしたな


「アイツの才能は、すぐ分かったからな。
ここで、終わらせちゃダメだって…。
現に、影山がここに寄贈した作品で
数千万の値段が付いたのがあって。
その金で、今、別の可能性が育ってる」


そこまで 話して はっとして
みくりの方を見ると

きょとんとした目をして
こちらを見ていて

「意外?俺の口から
こんな話が出るのってさ」

「いえ、何か宇髄さんって
学校の先生みたいだなぁって思ってました」


「俺も…、ここの存在に救われたからさ。
今は高校の美術教師してるんだわ、一応」


「先生?」

「そ、先生。驚いた?」

「いえ、何かさっきから
先生ぽいな、って感じてたので…」


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