第61章 呼びたい男と呼ばない女 お相手:宇髄天元 現パロ
「んぅ、…言わないっ」
「ああ、関係ないから?
言わないって事?居ても居なくても、
確かに、関係ないわ。合ってる」
付き合ってる相手が居る時でも
呼んだら来るもんね
チュウッとその背中に口付けて
本人にも見えない場所に
吸い付くと赤い跡が残る
「怒んねぇの?」
「?、?、…どうし…てっ?」
「だって、見られたら困らない?
こんな所に跡、付いてたら。
俺は、気にしなくても。
普通の男は、気にするっしょ?」
「知ってて…、そうする…癖にッ」
フッと自分の背中に顔を押し付けて
宇髄が笑ったのを感じて
だから 益々 分からなくなる
往々にして 人の背中に跡を残しては
「ここに残した跡に気付くって事は、
前からだけじゃなくて、後ろも
可愛がりたい…て男でしょ?」
私は 彼の彼女じゃない
恋人同士じゃないのに
どうして…? そんな事するの?
でも 彼から言わせれば
付き合ってる相手が居るのに
どうして 呼んだら来るの?って
そう返されるのに 決まってるんだから
私が彼に その問いを問いかける事は出来ない
生憎に私は 彼の問いの答えを持ってない
惚れた腫れたならまだいい
そんな簡単で単純な物でも無くて
そんな小綺麗な物でもない
背中に付けた跡を
彼の舌がなぞって行く
身じろぐのも禁じるその手の拘束に
抗えずに逆らえない
支配されて行くのだ 彼に
「んんっ、手っ、…離してっ」
「や」
チュッと更に吸い付かれて
腰の近くに跡を残される
自分の物にはしないのに
私の物にはならないのに
何故か 彼に支配されて居て
他所に逃げる事も出来ずに
またここに 彼の束縛の元に
戻って来てる自分が居る
離れたい 離れないと…って
彼に抱かれたら 抱かれ続けたら
普通には 戻れない
へそを撫でていた宇髄の左手が
スルスルと下腹部に降りて来て
グイグイと下腹を押して来る
押して圧を掛けて
押しながら小さな円を描いて
開いた指先を沈めて 揉み込まれて
ギュウギュウと子宮が反応して締まる
「んぁ…、アア、ァ、んっ、んっ
ふ、はぁ、…んんっ、やぁ…ンッ」
痺れて 焦れる
身体が震える 気持ちい…い
手首を掴んでいた手が離れて
その右手で今度は下腹を刺激される