第61章 呼びたい男と呼ばない女 お相手:宇髄天元 現パロ
第一印象は
地味だな と言うのが
俺のみくりへの印象だった
宇髄は自分の車に
3人の女性を乗せて
山道をドライブしていた
大体 量産型の女が多いから
明るめの茶色にふんわり巻き髪に
どこかで見た様な
そんな服装の女がほとんどで
あんまり俺も区別が正直付いて無い
それから 量産型は群れるから
言う事も同じ様な事言ってるし
余計に印象に残らない
雑誌に載ってる 流行のスタイル
と言うのは時代の最先端なのかも知れないが
どうにも 無個性に見える
その中で 真っ黒な髪をした
ゆるふわなヘアスタイルでもない
ナチュラルなメイクしかしていない
服装も取立ててパッとしない
言えば 地味なんだが
その地味なのが 量産の中に混じると
これでもかと言う程に
存在感を放つのは何故なのか?
目指してるのは
地元では肝試しで有名な廃病院
飯食いに行って
どっか行くって話してて
怖い話してたら
量産型の 沙也加が
この辺りに有名な心霊スポットがあると
そんな事を言いだした
そこに着く前から
2人はキャーキャーと騒いでは
やたらにボディタッチして来るから
今日はそこでしてもいいよなぁとか
そんな事を思って居た
もしくは車でだわな
付き合ってるとかでもないし
彼女と言う訳でもない
お互いの利害が一致してるから
この関係を維持してる
win-winだとは思って居るんだわ
けども だ
大体 こうして
女の子3人と遊ぶと
誰が隣に座るかって
争いになるんだけども
隣に座りたいって 言わねぇのよね
それに全然 話しねぇし
でも 呼んだら来る
そう 呼んだら来る女
それも他の子みたいに
すっごい嬉しそうな返事とかじゃないし
事務的な返事が来るだけ
でも 来る
何で来るかな?
いや 呼んでるの俺だけども
でも ちょっとした遊びでもあるんだわ
ああもう 今日も
涼しい顔しちゃってるねぇ
そして辿り着いた廃病院
肝試しをする為に
車から降りると
みくりはここに残ると言い出した
え?来ないの?
と思ったが 両サイドに
量産型の2人が絡みついて来て
そのまま 廃病院を
スマホのライト頼りにぐるっと探索する
「や~ん、お化け出そう~」
「怖い~っ」